エアライン — 2020年3月3日 18:38 JST

ANA、入社式中止 感染拡大防止、3600人規模

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 全日本空輸(ANA/NH)などを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は3月3日、2020年度のANAグループ合同入社式を中止すると発表した。4月1日に予定していたが、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止のため中止する。同社によると、過去に入社式を中止した年は確認できる範囲ではないという。

*当日は片野坂社長がビデオメッセージ。記事はこちら

20年度入社式の中止を決めたANA。写真は新元号「令和」を表示したモニターの前でタオルを掲げるANAグループの新入社員ら=19年4月1日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 2020年度の入社式には、ANAグループ38社3600人が出席予定だった。2019年4月1日に羽田空港の格納庫で開かれた2019年度の式には35社3427人が出席し、この日発表された新元号「令和」の文字や前日到着したばかりのボーイング787-10型機(JA900A)と記念撮影した。

 ANAは、68年前の1952年12月に日本ヘリコプター輸送として設立され、1957年12月に全日本空輸に社名変更。2013年4月に持株会社制へ移行し、持株会社のANAホールディングスに社名を変更するとともに、事業会社としての全日本空輸が新たにスタートした。

 ANAHDによると、現時点で過去すべての事例を確認できていないものの、少なくとも直近20年間で入社式が中止された年はないという。

 大手航空会社2社のうち、日本航空(JAL/JL、9201)は4月の入社式開催について、現在検討中だという。

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