政府は2月26日、韓国・大邱(テグ)広域市および慶尚北道清道郡に滞在した外国人について、入国の申請日前14日以内に滞在歴がある場合は入国を拒否すると発表した。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴い当分の間行うもので、27日午前0時から実施する。
新型コロナウイルスに関する入国拒否は、中国・湖北省と浙江省を対象にしてきたが、中国以外に対象国を広げるのは初めて。大邱では新興宗教団体「新天地イエス教会」の教会で集団感染が発覚し、感染地域が拡大していることを受けた措置で、外務省は25日に大邱市と慶尚北道清道郡を不要不急の渡航中止を求める「レベル2」に引き上げている。
大邱国際空港から日本へは、韓国のLCCが成田や関西空港などへ乗り入れていたが、同空港が26日時点で公開している冬ダイヤ期間(3月28日まで)の運航スケジュールでは、ティーウェイ航空(TWB/TW)の福岡線のみ。同社のウェブサイトによると、大邱-福岡線は25日から3月28日まで運休している。
関連リンク
首相官邸
外務省 海外安全ホームページ
新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省)
大邱国際空港
T’way Air
2月から入国禁止措置始まる
・湖北省滞在歴ある外国人の入国禁止 ANAとJALは中国便運休検討(20年2月1日)
IATA、3兆円以上の損失予測
・ウイルス影響、世界の航空会社293億ドル損失 IATA予測、リーマン以来の需要低下も(20年2月21日)
ANA/JALへの影響
・ANAの中国路線、関空発すべて運休 成田-上海も(20年2月25日)
・ANA、関西-杭州減便 3月は一時運休(20年2月20日)
・JAL、台湾・韓国も減便 ウイルス影響広がる(20年2月18日)
・ANA、中国・香港便の運休さらに拡大 半数以下の週85往復に(20年2月13日)
・ANA、中国便の運休拡大 計画半減し週81往復に(20年2月6日)
・JAL、中国夜間駐機便を期間運休 中国滞在者の入国制限で(20年2月6日)
・ANAとJAL、中国一部運休・減便 3月まで(20年2月4日)
・JALの2月中国予約、10日間で25%キャンセル 3月は20%減(20年1月31日)
・ANAの中国発2月予約、昨年の半分に 日本発も4割減(20年1月30日)
・ANA、成田-武漢線の欠航継続 3月1日まで(20年1月30日)
・武漢チャーター機、羽田2タミサテライト”貸切”で感染防ぐ 普段は国内線用(20年1月29日)
航空各社の運休
・シンガポール航空、日本6路線230便欠航 羽田は138便に拡大(20年2月26日)
・ジェットスター航空、日本3路線減便 ウイルス影響、カンタス航空は香港3路線(20年2月21日)
・シンガポール航空、成田・羽田5月まで減便 感染拡大、全世界で688便影響(20年2月19日)
・ジェットスター・ジャパン、成田-香港も一時運休(20年2月14日)
・ピーチ、那覇-香港3月まで運休 関空は減便(20年2月12日)
・キャセイ、新型コロナウイルスで大幅減便 日本路線も対象(20年2月10日)
・ピーチ、上海一時運休 関空・羽田、3月まで(20年2月5日)
・ジェットスター・ジャパン、成田-上海一時運休 ウイルス拡大、3月再開へ(20年2月4日)
各空港でも影響
・関空、中国便欠航85%に 週517便、24日から(20年2月21日)
・中部空港、中国便6割以上減 ウイルス影響、旅客・従業員の安全最優先(20年2月17日)
「欠航」と「運休」の使い分けは?
・「欠航」と「運休」どう違う? JALとANA「明確な基準なし」、時間経過で変化も(20年2月19日)