エアバスは現地時間2月11日、全翼機「ブレンデッド・ウィング・ボディ」のスケールモデル実験機「マベリック(MAVERIC: Model Aircraft for Validation and Experimentation of Robust Innovative Controls)」を披露した。
マベリックは、長さ2メートル、幅3.2メートルで、表面面積は約2.25平方メートル。既存の単通路型機と比較して、燃費を最大20%を削減する可能性があるというブレンデッド・ウィング・ボディの形状により、推進システムや一体化設計、新しいコンセプトの客室を作り出せるという。2017年にローンチし、2019年6月に初飛行を実施している。飛行試験は今年第2四半期(4-6月期)末までを予定している。
エアバスはさまざまなベンチャーやスタートアップ企業との協業を進めている。同社の研究プログラム「Airbus UpNext」では、E-FAN X(ハイブリッド電気飛行機)やfello’ fly(V字編隊飛行)、ATTOL(自動離着陸プロジェクト)などの実験プロジェクトに取り組んでいる。
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