エアバスは現地時間4月23日、チリのLAN航空(LAN)とブラジルのTAM航空(TAM)の経営統合により南米最大の航空会社となったLATAMエアライン・グループに燃料消費を改善する翼端の「シャークレット」を装備したA320の同社向け初号機を引き渡したと発表した。エンジンはCFMインターナショナル社製CFM56を搭載する。
LANとTAMは合計で380機のエアバス機を発注しており、現在240機以上が運航され、今後180機近くが引き渡される予定。
軽量な複合材で作られたシャークレットは燃料消費を約4%改善するもので、長さ約2.4メートル。従来機で翼端に備えられていたウイングチップ・フェンスに替わるもので、燃料コストを節約するだけではなく、航続距離を約100海里(約185キロメートル)延ばし、ペイロードを最大450キログラム増加させる。A320ファミリーの新造機にオプションで提供され、2015年就航予定のA320neoファミリーでは標準装備となる。