国土交通大臣の諮問機関である運輸審議会は2月3日、ソラシドエア(SNJ/6J)が提出した福岡空港への運航許可申請について、1月31日付で国交相から諮問があったと発表した。審議会が許可が妥当と国交相に答申した場合、同省航空局(JCAB)が運航を許可する見通し。許可された場合、ソラシドエアは福岡初就航となる。
今回のソラシド就航により競合する航空会社など利害関係者は、2月17日までに審議会に対して公聴会の開催を申請できる。
ソラシドはJCABに対し、1月10日付で福岡就航を申請。福岡への路線と就航日などは、今後公表する。同社は宮崎に本社を置き羽田や中部(セントレア)などから九州各地へ乗り入れているが、福岡には就航していない。福岡空港は1月30日から平行誘導路の二重化運用がスタートしたことから発着枠の拡大が可能となった。夏ダイヤ初日の3月29日から38回に増枠となり、現在の1時間あたり35回から3回増える。
福岡を含む成田と羽田、伊丹、関西の5空港は、乗り入れに国交相による事前許可を必要な「混雑空港」に指定されている。審議会では許可が妥当かを審議する。運輸審議会での審議対象となるのは、混雑空港に乗り入れる国内線のみで、国際線は対象外となる。
発着枠を拡大する福岡空港
・福岡空港、国内線新バスラウンジと搭乗口公開 30日から誘導路二重化、夏ダイヤ増枠(20年1月28日)
国内18社、2月以降も混雑空港就航可に
・国交省、国内18社の混雑空港乗り入れ許可 福岡は最多15社(20年1月14日)
・運輸審議会、混雑5空港の就航妥当 17社継続、エアアジア・ジャパンは新規(19年12月23日)
・混雑5空港、国内17社が運航延長申請 エアアジア・ジャパンは新規(19年11月22日)
16年3月から福岡も混雑空港に
・福岡空港、混雑空港指定へ 発着回数制限(15年9月4日)