日本航空(JAL/JL、9201)は1月31日、中国路線の2月の予約が10日間で25%減少したことを明らかにした。中国国内で発生した新型コロナウイルスの感染拡大によるもので、昨年の約半分に落ち込んだ全日本空輸(ANA/NH)同様、影響が出始めている。
JALは現在、中国5都市6空港(上海が2空港)へ就航し、1日14往復28便を運航している。コロナウイルスが発生した武漢には就航していない。31日に都内で開いた2019年4-12月期(20年3月期第3四半期)決算会見で、JAL財務・経理本部長の菊山英樹専務は、2月の中国路線の予約が1月22日から31日までの10日間で25%減少したと説明。「通常は日を追うごとに予約が増えていくもの。減っているということは、キャンセルが発生しているということ」とした上で「10日間で25%のキャンセルは厳しい」と述べた。
菊山専務は「状況は日々変わってきている。今後は運休や減便なども検討する必要がある」と慎重な姿勢を見せ、複数便を運航する路線などは、一部を減便するなどの対策が必要だとした。
また3月分の中国路線は、現在のところ20%程度のキャンセルが発生しているという。「中国線以外では、予約動向の顕著な動きは見当たらない」とし、中国路線については「先の動きを懸念している」と述べた。
中国路線は、1日24往復48便を運航するANAでも、2月の予約状況が昨年の約半分に落ち込むなどの影響が出ている。
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日本航空
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