外務省は1月29日夜、中国・湖北省武漢へチャーター第2便が羽田空港から出発したことを明らかにした。中国国内で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、帰国を希望する日本人を乗せ、武漢天河国際空港を現地時間30日午前に出発し、羽田には午前中に到着する見通し。1便目と同様、マスクなどの支援物資も運ぶ。
チャーター機は、第1便と同じ全日本空輸(ANA/NH)のボーイング767-300ER型機の国内線仕様機(登録記号JA607A)を使用。29日午後9時57分ごろ羽田空港の105番スポット(駐機場)からNH1951便として出発し、午後10時15分に離陸した。30日は、1便目と同じく羽田国内線第2ターミナル北側のサテライト施設に到着する。
サテライトは、連絡バスを使用しなければ第2ターミナル本館と往来できないため、一般の空港利用者と動線を分けて感染拡大を防ぐ。
29日に羽田へ到着した第1便は、帰国希望者206人が利用した。同便では日本政府からの緊急援助物資として、マスク約1万5000個、手袋5万双、防護メガネ8000個、サージカルマスク2000枚、個人用防護服セット50セットを運び、29日に中国側に武漢空港で引き渡した。
関連リンク
全日本空輸
羽田空港
厚生労働省
外務省 海外安全ホームページ
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【お知らせ】
外務省発表では午後10時15分に出発とありましたが、航空会社が指す出発時刻ではなく離陸時刻だったため、本文を一部修正しました。(20年1月29日 23:22 JST)