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全日本空輸（ANA/NH）は1月27日、夏ダイヤに開設する羽田発着の国際線新路線のうち、23日に就航日を発表した新規7路線と増便1路線の航空券販売を始めた。
羽田国際線新規7路線の航空券販売を始めたANA＝PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
27日に航空券販売が始まったのは、23日に就航日が明らかになったサンフランシスコ、モスクワ、ミラノ、ストックホルム、イスタンブール、青島、深センの7路線と、増便するシドニー線。このうち、夏ダイヤ初日の3月29日から運航するのは新規がサンフランシスコと青島、深センの3路線、増便のシドニーの計4路線で、残りは4月から7月にかけて順次開設する。
サンフランシスコ線は週3往復（5月25日から週7往復）、青島線と深セン線を週7往復ずつ運航し、4月20日からミラノ線を週3往復（7月10日から週7往復）、6月6日からストックホルム線を週3往復（7月20日から週7往復）、7月1日からモスクワ線を週7往復、7月6日からイスタンブール線を週7往復で新設する。
新規7路線の機材は、サンフランシスコ線がボーイング777-300ER型機の4クラス212席仕様（ファースト8席、ビジネス68席、プレミアムエコノミー24席、エコノミ112席）、ミラノ線が787-9の3クラス215席仕様（ビジネス48席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー146席）、ストックホルム線とイスタンブール線が787-8の3クラス184席仕様（ビジネス32席、プレミアムエコノミー14席、エコノミー138席）、青島線と深セン線が787-8の2クラス240席仕様（ビジネス42席、エコノミー198席）、モスクワ線が767-300ERの2クラス202席仕様（ビジネス35席、エコノミークラス167席）。増便のシドニー線は787-9の3クラス246席仕様（ビジネス40席、プレミアムエコノミー14席、エコノミー192席）を投入する。
また、羽田第2ターミナルの国際線施設が夏ダイヤ初日の3月29日から供用開始となることから、7路線のうちモスクワとストックホルム、イスタンブール、青島の4路線が第2ターミナル出発、サンフランシスコとミラノ、深センの3路線が同日に国際線ターミナルから改称する「第3ターミナル」出発になる。到着は、便ごとにターミナルが決まる運用を予定している。
夏ダイヤでは羽田国際線発着枠が50枠（便）増枠され、日本の航空会社には半数の25枠が割り当てられた。ANAは13.5枠（便）を獲得し、12路線を新設、2路線を増便する。27日に販売開始した7路線のほか、サンノゼとシアトル、ヒューストン、ワシントンD.C.の米国4都市と、インドのデリーへ羽田から新たに就航。いずれも成田から路線を移管する。
1月27日販売開始路線の運航スケジュール
羽田－サンフランシスコ（3月29日就航）
NH108 羽田（22:55）→サンフランシスコ（16:25）運航日：火金日
NH107 サンフランシスコ（01:45）→羽田（翌日05:00）運航日：月水土
＊羽田は第3（現・国際線）ターミナル出発
＊5月25日から週7往復に増便
羽田－青島（3月29日就航）
NH949 羽田（09:55）→青島（12:30）
NH950 青島（13:30）→羽田（17:35）
＊羽田は第2ターミナル出発
羽田－深セン（3月29日就航）
NH965 羽田（11:20）→深セン（15:10）
NH966 深セン（17:00）→羽田（22:15）
＊羽田は第3（現・国際線）ターミナル出発
羽田－ミラノ（4月20日就航）
NH207 羽田（00:55）→ミラノ（06:20）運航日：月木土
NH208 ミラノ（12:10）→羽田（翌日07:00）運航日：月木土
＊羽田は第3（現・国際線）ターミナル出発
＊7月10日から週7往復に増便
羽田－ストックホルム（6月6日就航）
NH221 羽田（09:40）→ストックホルム（13:00）運航日：月木土
NH222 ストックホルム（14:20）→羽田（翌日07:10）運航日：月木土
＊羽田は第2ターミナル出発
＊7月20日から週7往復に増便
羽田－モスクワ（7月1日就航）
NH213 羽田（08:40）→モスクワ（13:10）
NH214 モスクワ（15:05）→羽田（翌日07:10）
＊羽田は第2ターミナル出発
羽田－イスタンブール（7月6日就航）
NH219 羽田（08:35）→イスタンブール（14:15）
NH220 イスタンブール（16:50）→羽田（翌日10:25）
＊羽田は第2ターミナル出発
羽田－シドニー（3月29日から増便）
NH889 羽田（08:50）→シドニー（20:15）
NH890 シドニー（12:55）→羽田（20:30）
＊羽田は第2ターミナル出発
関連リンク
全日本空輸
出発ターミナル決定
・ANA、羽田国際線の出発ターミナル決定 第2が6割、第3も継続（20年1月24日）
夏ダイヤ初日から新路線の多くが飛べないANA
・ANAの羽田国際線、パイロット移行で就航ずれ込み デュアルハブで成田活用（19年12月13日）
・「本当にパイロット問題だけなのか」羽田・成田が疑問抱く”ANAが飛べない理由”（19年12月10日）
ANAの動き
・ANAの羽田国際線、夏休みまでに全14路線 増枠分の日程出そろう 20年度計画（20年1月23日）
・ANAと豪ヴァージン、コードシェア 国際線は春以降（20年1月17日）
・ANAのA380、7月から週14往復に 成田－ホノルル、3機完納で（20年1月9日）
・ANA、羽田－ミラノ深夜便開設へ 20年夏ダイヤ（19年12月3日）
・ANAの羽田国際線、12新路線 成田の米国5路線運休・減便へ 20年夏（19年11月19日）
・ANA、ウラジオストク20年3月16日就航へ 成田から週2往復、A320neoで（19年10月23日）
新ルートで発着枠増枠
・羽田新ルート、旅客便使った試験飛行時に騒音測定 測定局18カ所で（20年1月17日）
・羽田国際線、ANA13.5枠で決定 JALは11.5枠、昼間帯新規7地域（19年9月2日）
20年3月の国際線増枠
・アリタリア、羽田－ローマ3月就航 成田も週3往復残す（20年1月21日）
・カンタス航空、羽田－メルボルン20年3月就航 成田便運休（19年12月16日）
・スカンジナビア航空、羽田－コペンハーゲン20年3月就航へ A350投入、成田から移管（19年12月9日）
・豪ヴァージン、羽田発着は夜 20年3月就航、ブリスベンで豪国内乗り継ぎ（19年12月5日）
・羽田国際線、中国は4社1枠ずつ 北京大興から新路線 20年夏（19年11月21日）
・S7航空、羽田－ウラジオストク20年夏就航へ 露当局、成田・関空に7路線許可（19年11月14日）
・豪ヴァージン、日本初就航へ 20年3月、羽田－ブリスベン（19年10月31日）
・アメリカン航空、羽田－ダラス20年3月就航 LAは増便、成田「変更なし」（19年10月30日）
・ターキッシュエア、羽田－イスタンブール20年3月就航 777で週7往復（19年10月17日）
・デルタ航空の羽田ラウンジ、支社長「場所ほぼ決定」 20年夏開業（19年10月15日）
・ユナイテッド航空、羽田4路線新設 20年3月発着枠増枠（19年8月17日）
・ハワイアン航空、羽田－ホノルル増便 夏ダイヤから（19年8月16日）
・デルタ航空、成田撤退 羽田に20年3月集約、ソウル－マニラ開設へ（19年8月12日）
・羽田米国枠、デルタ航空が最多 米運輸省、12枠暫定割り当て 20年夏（19年5月17日）