ボーイング, 機体 — 2020年1月25日 13:52 JST

777Xの初飛行、25日に再延期 風速の条件満たせず

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 ボーイングは、開発中の大型機777Xの初飛行を再延期した。現地の天候不良によるもので、当初予定の現地時間1月23日(日本時間24日未明)を翌24日に延期したが、25日に改めた。現在の予定では、25日午前10時(同26日午前3時)に初飛行する見通し。

*25日に再延期し初飛行。記事はこちら

初飛行が再延期となった777X(ボーイングのTwitterから)

 24日は、ボーイングのエバレット工場に隣接するシアトル近郊のペインフィールド空港では、商業運航便が離着陸していたものの、ボーイングによると、初飛行では風速や離陸方向など特別な条件があり、777Xが出発できる風速の条件を満たさなかったという。

 777Xは777の後継機で、メーカー標準座席数が3クラス350-375席の777-8と、400-425席の777-9の2機種で構成。今回初飛行するのは777-9の飛行試験機で、GEアビエーション製の新型エンジン「GE9X」で問題が発覚して再設計が生じたため、2019年内に予定していた初飛行を、今年初頭に延期していた。初号機納入は年内を計画している。

 日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)が、777-300ERの後継機として777-9を20機確定発注しており、2021年度から受領する見通し。

関連リンク
Boeing
ボーイング・ジャパン

初飛行
777Xが初飛行 2度の延期経て離陸(20年1月26日)

当初は23日に予定
777Xの初飛行、24日に延期 天候不良で(20年1月24日)
777X、23日に初飛行へ ボーイングがライブ中継(20年1月22日)

777X
777X、20年初の初飛行「エンジン開発が決め手」 NMAは220-270席級に(19年10月9日)
777X貨物ドア破損、後部胴体減圧で発生 20年初飛行・納入堅持(19年9月11日)
777Xの試験中断、納期見直し言及せず 荷重試験で試験機の貨物ドア吹き飛ぶ(19年9月10日)
777X、初飛行は20年初頭に エンジン問題でずれ込み(19年7月25日)
777X、ボーイングが従業員向けお披露目(19年3月15日)
A380、2021年に生産終了へ エミレーツ航空、39機キャンセル(19年2月14日)
777X、窓16%大きく ボーイングが客室イメージ公開(19年1月29日)
ANA、777-9XとA321neoなど70機正式発注 16年度から受領(14年7月31日)

737 MAX
737 MAX、今年半ば運航再開目指す ボーイングが声明(20年1月22日)
ボーイング、マレンバーグCEO辞任 737MAX問題で、後任はカルホーン氏(19年12月23日)
737MAX、1月から一時生産停止 400機保管中(19年12月17日)
ANA、737MAX計画変更せず 片野坂社長「ほとんど発注に近い」(19年12月13日)
ANA、737 MAX発注継続へ 片野坂社長「対策できれば方針変えず」(19年4月1日)
ANA、737 MAX 8日本初導入へ 最大30機(19年1月29日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post