エアライン, ボーイング, 機体 — 2013年4月22日 09:25 JST

ANAとJAL、787の改修開始 ボーイングから作業チーム

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 ANAホールディングス(9202)傘下の全日本空輸(ANA)と、日本航空(JAL、9201)は4月22日、ボーイング787型機のバッテリーシステムの改修を開始した。ボーイングから改修手順を示したサービスブリテン(SB)が21日に到着。作業が可能になった。

エンジンにビニールカバーがかけられたANAの787=13年1月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 改修作業はボーイングの作業チームが実施。ANAは作業工程の確認や立ち会い、改修後に受領する際の点検を行う。ボーイングでは1機あたりのバッテリーシステムの改修期間は5日程度とみている。ANAが現在保有している787は17機で、ANAによるとバッテリー改修は作業箇所ごとに複数の機体を同時並行で進められるとしている。

 7機を保有するJALも21日にSBを受領。きょう22日から改修作業に着手した。

 787のバッテリーシステム改修については、現地時間19日に米国連邦航空局(FAA)がボーイングによる787のバッテリー改善策を正式に承認した。FAAは来週にも運航再開を正式に認める耐空性改善命令(AD)を発令する見込み。米国家運輸安全委員会(NTSB)も787のリチウムイオン電池システムに関する公聴会を23日と24日の2日間開催し、ボーイングやバッテリー製造元のジーエス・ユアサ(6674)、充電システムなどを製造した仏タレス・アビオニクス・エレクトリカル・システムの技術者らが出席する。国土交通省航空局(JCAB)は、公聴会の結果を待ってからANAとJALに運航再開を承認する見通し。

 ANAでは運航再開後の初便を現時点で決定していないが、これまで深夜に羽田と那覇を結ぶ旅客機の貨物室のみを使う貨物便に787も投入していたことから、乗客を乗せない貨物便が初便となる可能性は考えられるという。また、これまで旅客便を運航していた路線で、運航再開前に訓練飛行を実施することも検討している。

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全日本空輸
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【お知らせ】
JALも作業開始の確認が取れたためタイトルと本文を更新しました。(2013年4月22日 10:04 JST)