県営名古屋空港(愛知県小牧市)に隣接する愛知県の「あいち航空ミュージアム」で、特別企画展「日本の翼 YS-11展 ~半世紀以上飛び続ける、国産プロペラ機~」が、1月11日から4月13日まで開催される。日本の航空史にYS-11が果たした役割や開発秘話などをパネル展示し、構想のみに終わった3発ジェット旅客機「YS-33」の模型など貴重な資料も展示。YS-33の模型やYS-11の資料展示は、当社も貸出などで協力している。
*企画展初日の記事はこちら。
YS-11は、半民半官の日本航空機製造(日航製、1982年9月解散)が、1962年から1973年までに試作機2機を含む182機を製造した戦後初の国産旅客機。日航製が設計・開発と生産管理、品質管理、販売、プロダクトサポートを行い、生産は重工各社など機体メーカーが分担し、最終組立を三菱重工が担当した。1962年7月11日に試作1号機(登録記号JA8611)が、三菱重工の小牧工場(現・小牧南工場)でロールアウトし、同年8月30日に名古屋空港から初飛行した。
今回の特別展には、日航製でYS-11の技術文書制作に携わった当社会長や当社が保管しているYS-11のパンフレットやマニュアル、当時の写真、資料類に加え、日航製が製作したYS-33の模型などを展示する。当社は貸出のほか、パネル内容の監修なども担当した。
時間は午前9時30分から午後5時までで、最終入館は閉館30分前。休館日は火曜で祝日の場合は翌日。3月4日から6日は臨時休館する。入館料のみで観覧できる。入館料は一般1000円、大学・高校生800円、中・小学生500円、未就学児と障がい者は無料。
あいち航空ミュージアムは、名古屋空港の旧国際線ターミナルを改修した商業施設「エアポートウォーク名古屋」の近くに2017年11月30日に開館した。
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