エアライン, ボーイング, 機体, 解説・コラム — 2020年1月5日 19:00 JST

ANAの787ロゴ塗装機、まもなくラストフライト　残り1機JA818A

共有する:

　機体前方に「787」と大きく描いた全日本空輸（ANA/NH）のボーイング787-8型機が、1月10日までに姿を消す見通しだ。2011年の就航以来、ANAの787は初号機（登録記号JA801A）と2号機（JA802A）のみがまとっていた特別塗装、787ロゴ塗装、他機種と同じ通常塗装の3種類が存在したが、特別塗装は2017年に2機とも通常塗装へ塗り替えており、787ロゴ塗装の消滅で特別塗装機を除くと外観が統一される。

ANA最後の787ロゴ塗装機となった国内線仕様の787-8 JA818A＝PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　ANAは標準型の787-8、長胴型の787-9、超長胴型の787-10と、787ファミリー全機種を擁するが、787ロゴ塗装は787-8のみ。36機ある787-8のうち、自動車のナンバープレートに当たる「登録記号」でJA803AからJA824Aまでの22機が787ロゴ塗装で、JA825A以降は「787」のロゴがなくなり、他機種と同じ「トリトンブルー」の通常塗装になっている。

　最後の787ロゴ塗装機は、国内線仕様のJA818Aで2013年5月に引き渡された機体。国際線仕様は一足早く姿を消しており、JA820A（13年6月受領）が2019年12月24日早朝に成田空港からリペイントを実施する台北の台湾桃園国際空港へ向かった。JA820Aの787ロゴでの最終便は、23日にメキシコシティから成田へ到着したNH179便だった。

ANAの787は3種類のデザインがあった。（左から）特別塗装JA802A、通常塗装JA838A、787ロゴ塗装JA807A＝PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

　787ロゴ塗装で最初に引き渡されたのはJA805Aで、2011年12月納入。最後はJA824Aで2014年1月の引き渡しだった。リペイントもJA805Aが最初で、2017年8月に実施された。

　一方、通常塗装での引き渡し第1弾は、納入25機目のJA827Aと26機目のJA825Aで、いずれも2014年2月6日に引き渡され、JA827Aが翌7日、JA825Aは9日に羽田へ到着している。ANAでは、この時点で787のプロモーションは一定程度完了したとして、ブランド管理の観点から通常塗装に揃えることを決めている。

　本記事では、国際線仕様機で787ロゴ塗装ラストとなったJA820Aが成田から台北へ向かう様子と、まもなく再塗装を迎えるJA818Aの様子を取り上げる。

＊写真は14枚（JA820A→JA818Aの順）
＊写真特集を別途掲載します。

再塗装のため台北へ向かうJA820A