シンガポール航空(SIA/SQ)は、東京-ニューヨーク線を日本からの以遠権を用いて開設する準備に入った。全日本空輸(ANA/NH)とのコードシェア(共同運航)拡大も検討していく。
国土交通省の赤羽一嘉大臣は、「今回の件をきっかけに、シンガポール航空とANAがコードシェアを拡大したいと話し合いをした」と、シンガポールで現地時間12月30日に語った。
シンガポール航空が日本からの以遠権を行使している路線には、成田-ロサンゼルス線があり、ボーイング777-300ER型機で週7往復(1日1往復)運航している。
また、シンガポールとニューヨーク対岸のニュージャージー州ニューアークを結ぶ世界最長路線を、2018年10月11日から約5年ぶりに再開。ニューアーク線の飛行距離は1万6700キロ、所要時間は約19時間と商業路線では世界最長で、エアバスA350 XWBの超長距離型となるA350-900ULR(Ultra-Long Range)を投入している。
シンガポール航空は日本市場の強化を進めており、1月1日からはシンガポール-成田線の機材を、エアバスA380型機の従来仕様機から新仕様機「A380R」にリニューアル。日本就航50周年を迎えた2018年には、ボーイング787-10型機を日本各地へ就航させている。
一方、羽田空港は今年3月29日開始の夏ダイヤから発着枠が50枠(便)増枠され、日本と相手国の航空会社に25枠ずつ配分された。最多配分は24枠の米国で日米12枠ずつ配分され、両国間の輸送力が大幅に強化される。
シンガポール航空の東京-ニューヨーク線の運航スケジュールや投入機材によっては、日系航空会社にとって新たな脅威となる可能性が出てきた。
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シンガポール航空
シンガポール航空の動向
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