全日本空輸(ANA/NH)は1月1日、恒例の初日の出フライトを実施した。20回目の今回は令和最初の初日の出フライトとなり、早朝に羽田空港を出発したフライトの便名は、2020年にちなみNH2020便と名付けられた。
NH2020便は、ボーイング787-8型機の中距離国際線仕様機(登録記号JA803A)を使用。乗客やスタッフなど合わせて200人と乗員12人(パイロット2人、客室乗務員10人)を乗せ、午前5時37分に羽田の58番スポット(駐機場)を出発した。D滑走路(RWY05)から離陸し、伊豆半島上空を経て長野県駒ヶ根市の南アルプス付近上空1万3000フィート(約3960メートル)を旋回し、日の出予定時刻の午前6時44分ごろから初日の出と初富士の鑑賞を始め、午前7時53分に羽田へ戻った。
ANAは、2001年に初日の出フライトを他社に先駆けて始めた。出発前にあいさつした平子裕志社長は、「21世紀最初の年に何かやろうと社員有志が企画し、当初はその年だけの予定だったが、好評で20周年を迎えた」と、いきさつを語った。
今回は今年20歳になる卓球女子日本代表の伊藤美誠選手がゲストに招かれた。金色の着物を着た伊藤選手は、「無敵の女になれるよう、がんばる」と金メダルを意識した出で立ちで今年の抱負を述べた。
初日の出フライトには、平子社長と伊藤選手も同乗。平子社長は「(署名を)1枚1枚手書きした」という搭乗証明書を乗客ひとり一人に手渡していた。伊藤選手は初日の出フライトを終えると、「空の上からは初めてだった。きれいで見られなくなるほどで、赤とオレンジが混ざった戦いそうな太陽の色。これからもっともっとがんばらないと、と思った瞬間だった」と決意を新たにした様子だった。
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