エアバスは、大型機A350 XWBのコックピットにタッチスクリーンを導入した。仏タレスとディスプレーを共同開発したもので、最初の機体は中国東方航空(CES/MU)へ現地時間12月18日に引き渡された。
A350のコックピットに設置された6つの大型画面のうち、左右の端2つと低位置にある中央画面1つの計3つがタッチスクリーンになった。パイロットはEFB(エレクトロニック・フライト・バッグ)のアプリケーション利用時に、タッチスクリーンで操作できる。タッチ入力方式により、操縦席前の引き込み式テーブルに設置された既存のキーボードと、中央コンソールのキーボード&トラックボール(KCCU:キーボード‐カーソル・コントロール・ユニット)を補完する。
このタッチスクリーン技術は、11月にEASA(欧州航空安全庁)により型式証明を取得。ピンチズームやパン操作が容易にできるという。特に離陸時や飛行/巡航時、空港進入準備などで、柔軟性やパイロット同士のやり取りを向上させる。また、飛行中にパイロットの作業負荷の大きい状況で、中央画面でEFBアプリを使う際、さまざまなカーソル入力作業を軽減し、別の画面を操作する必要がなくなる。
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