日本航空(JAL/JL、9201)の客室乗務員有志によるミュージックベル演奏チーム「JALベルスター2019」が12月21日、今年で25年目を迎えた恒例のコンサートを羽田空港第1ターミナルで開いた。現行10代目制服での演奏は今年が最後で、21日は歴代制服を着用して息の合った演奏を披露した。
JALでは毎年、ベルスターによるミュージックベル演奏を年末に各地で披露している。結成は1995年で、前年のメンバー1人が翌年も活動し、演奏技術などを継承している。今年は入社1年目から4年目までの8人が選ばれ、3年目の宍戸咲希さんが昨年に続いて参加した。
メンバー全員がピアノを弾け、トランペットやトロンボーン、ユーフォニアムといった金管楽器や、木管楽器のクラリネットやサックスの経験者もおり、宍戸さん以外にもミュージックベル経験者が参加した。宍戸さんによると、練習が予定よりも早く進み、合奏できる時間が多かったという。21日も、例年より精度の高い演奏を披露していた。
コンサートは定番のクリスマスソング『サンタが街にやってくる』でスタートし、JALの機内で搭乗時に流れるイメージソング『I Will Be There with You(アイ・ウィル・ビー・ゼア・ウィズ・ユー)』、『パプリカ』など、自らアレンジした曲を含めて9曲を披露した。
今年のコンサートは、11月30日と12月1日の函館を皮切りに、7日と8日に札幌、11日に熊本、15日に福井と各地を巡った。都内は21日の羽田第1ターミナルとお台場のグランドニッコー東京台場、22日の羽田国際線ターミナルとグランドニッコー東京台場で演奏し、クリスマスの25日の六本木ヒルズが現メンバーにとって最終公演になる。
JALは2020年4月から新制服の着用を始める。客室乗務員用は11代目となり、6年前の2013年6月から着用している現行制服によるコンサートは、今年が最後になる。21日は、現行を含む歴代制服を着用。客室乗務員たちは3代目から7代目、9代目と現行10代目、旧JAS(日本エアシステム)の2代目の制服をまとい、ミュージックベルを披露した。
宍戸さんは「普段のフライトでも関わる時間が長いお子様も多く、一緒に歌えて楽しかったです。最後まで気合いを入れてがんばります」と笑顔で話した。
*写真は12枚。
*今年のベルスター特集はこちら。
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日本航空
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・JALのCA、現行制服ラストのミュージックベル演奏 ベルスター25年目「乗務に役立つこと、すごくあります」(19年12月24日)
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