フィンエアー(FIN/AY)は現地時間12月15日、ヘルシンキ-札幌線を就航した。週2往復運航で、夏ダイヤ期間も通年運航する。札幌と欧州を結ぶ路線は17年ぶりとなる。16日午前には、初便が札幌へ到着した。
運航日はヘルシンキ発が木曜と日曜、札幌発が月曜と金曜。運航スケジュールは、札幌行きAY65便がヘルシンキを午後5時5分に出発して、翌日午前9時5分に着く。ヘルシンキ行きAY66便は午前11時35分に札幌を出発し、午後2時10分に到着する。機材はエアバスA330-300型機(2クラス263席:ビジネス45席、エコノミー218席)を使用する。
札幌発の初便が出発した新千歳空港69番ゲート前で開催した就航セレモニーで、フィンエアーのミッコ・トゥルティアイネン グローバルセールス担当副社長は「札幌から9時間ちょっとで欧州まで行ける」と利便性をアピール。北海道は欧州の人々にとっても魅力的だとした上で、「冬はスキー、夏はアウトドアを楽しめる」と通年運航もピーアールした。
初便には、北欧のデザインブランド「マリメッコ」と提携した特別塗装のA330(登録記号OH-LTO)を投入。初便となったヘルシンキ発AY65便は196人(うち幼児2人)が搭乗し、定刻よりも18分早い午前8時47分に札幌へ到着した。札幌発初便のAY66便は、定刻どおりの午前11時35分に出発し、163人(うち幼児0人)が利用した。
フィンエアーの日本路線は、札幌線の就航により5路線となった。2020年3月の夏ダイヤからは羽田にも乗り入れ、夏期運航の福岡線を含め6路線に増える。
札幌への欧州路線は、KLMオランダ航空(KLM/KL)のアムステルダム線以来、17年10カ月ぶりとなる。
KLMは1997年10月29日から2002年1月31日まで、札幌を経由して名古屋(現・県営名古屋空港)へ乗り入れていた。当初は週2往復を、ボーイング747-400型機で運航。2001年3月28日からは週4往復に増便し、マクドネル・ダグラス(現ボーイング)MD-11型機に機材を変更していた。
運航スケジュール
AY65 ヘルシンキ(17:05)→札幌(翌日09:05)運航日:木日
AY66 札幌(11:35)→ヘルシンキ(14:10)運航日:月金
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フィンエアー
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