台湾のファーイースタン航空(遠東航空、FAT/FE)は現地時間12月12日、経営不振により全便の運航を13日から停止すると発表した。台北(桃園)-新潟線など日本路線にも影響が出ている。Googleフォームを使った払戻登録フォームを同社ウェブサイトに用意しており、受付は20日まで。
ファーイースタン航空は、1957年6月設立の台湾初となる民間航空会社で、FSC(フルサービス航空会社)。国内線のほか、国際線を中国本土やベトナム、カンボジアなどへ運航していた。日本へは、2015年6月18日に台中-関西間のチャーター便が初めて乗り入れ、運航停止前は定期便の台北-新潟線と、台北-秋田間、福島間のチャーター便を運航していた。
今年4月から週2往復で通年化した福島チャーターでは、マクドネル・ダグラス(現ボーイング)MD-83型機を使用し、1クラス165席のうち140席を販売していた。航空ファンからは旧型機を楽しめる航空会社との評価がある一方で、大半の機材は機齢が20年以上と更新時期を迎えながらも、LCCとの競争激化などによる経営不振で更新がままならない状況だった。
このまま運航終了となった場合、12日夜に桃園空港へ到着した中国・合肥発台北行きFE128便(MD-83、登録記号B-28027)が最終便になる。
・遠東航空、福島-台北チャーター通年化 4月から(19年1月8日)
・台湾ファーイースタン航空、福島チャーター 11月から56便(18年7月26日)
・台湾のファーイースタン航空、新潟就航へ 11月、週2往復(17年9月6日)
・台湾のファーイースタン航空、関空就航へ 定期化視野に(15年6月8日)