エアバスは、小型機A220ファミリーの製造が100機に到達したと現地時間11月29日に発表した。100機目となったのはラトビアのエア・バルティック(BTI/BT)向けA220-300(登録記号YL-AAU)で、製造拠点のあるカナダ・ケベック州ミラベルで記念式典を開催した。
A220は、カナダのボンバルディアが開発した小型旅客機「Cシリーズ」の新名称。Cシリーズの製造や販売を担う事業会社「CSALP」を、エアバスが2018年7月に買収したことで改めた。Cシリーズは、CS100(100-135席)と、中胴が3.7メートル長いCS300(130-160席)の2機種が開発され、CS100をA220-100、CS300をA220-300に改称した。
引き渡しを開始したのはボンバルディアが販売していた2016年6月で、CS100の初号機(当時、HB-JBA)をスイス インターナショナルエアラインズ(SWR/LX)に納入。CS300の初号機(当時、YL-CSA)は同年11月に、エア・バルティック(BTI/BT)に引き渡した。
今年10月末現在、ファミリー2機種で94機納入。A220-100は36機で、スイスに9機、デルタ航空(DAL/DL)に27機引き渡している。A220-300は58機で、エア・バルティックが20機、エア・タンザニア(ATC/TC)が2機、エジプト航空(MSR/MS)が4機、大韓航空(KAL/KE)が10機、スイスが20機導入している。
受注は530機で、A220-100が99機、A220-300が431機となっている。現在はミラベルのほか、米アラバマ州モビールでも製造している。
A220日本で初デモフライト
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中部でデモフライトした理由
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デモフライトの動画
・A220セントレア着陸(3:53)
・A220の機内(0:32)
・A220セントレア離陸(2:24)
写真特集・A220-300お披露目
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大韓航空のA220搭乗記
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CシリーズからA220へ
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米国でも製造開始
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Cシリーズ初号機納入
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