2020年5月就航を目指す中長距離LCCのZIPAIR(ジップエア)は12月2日、親会社の日本航空(JAL/JL、9201)を引受先とする増資を実施し、1日付で手続きを完了したと発表した。増資後も株主構成は変わらず、JALが全額出資する。
増資は今年4月に続いて2回目で、今回の増資額は130億円。増資前は資本金と資本準備金が25億円ずつの合わせて50億円だったが、増資後はそれぞれ90億円となり計180億円になった。
ZIPAIRは増資目的について、運航開始や販売を始める準備などに充て、安定した成長につなげると説明している。
ZIPAIRは成田空港第1ターミナルを拠点とし、当初の機材はJALからリース導入するボーイング787-8型機が2機。2020年5月14日に1路線目の成田-バンコク(スワンナプーム)線を、7月1日にソウル(仁川)線を開設する計画を進めている。早ければ2021年にも米西海岸への乗り入れを目指す。
787-8の座席数は290席で、JALの同型機と比べて約1.5倍となり、1機目はJALの導入2号機(登録記号JA822J)、2機目は導入初号機(JA825J)を使用する。1年に2機ずつ増やし、就航2年で黒字化を目指す。
関連リンク
ZIPAIR Tokyo
日本航空
・写真特集・ZIPAIR 787初号機成田到着(19年10月28日)
・なぜZIPAIRの787は白なのか JAL初期導入機活用の思惑(19年4月14日)
・JAL中長距離LCC「ZIPAIR」、機体デザインと制服発表 西田社長「働きやすさ重視」(19年4月11日)
・ZIPAIR、40億円増資 JAL全額出資は変わらず(19年4月11日)
・JAL中長距離LCC「ZIPAIR」、787で成田-バンコク・ソウル20年就航 米西海岸も視野(19年3月8日)