成田国際空港会社(NAA)は11月28日、着陸後に滑走路から駐機場へ向かうための「高速離脱誘導路」の整備が12月5日に完了すると発表した。現在の機体に合った位置に配置することで滑走路の占有時間を短くするもので、先行で供用していた誘導路を含め、計画している7本の整備が終わることになる。
—記事の概要—
・緊急時用に2本整備
・従来は余分に走行
緊急時用に2本整備
今回完了する誘導路はA滑走路の最も外側にある2本で、緊急時用に整備。12月5日に供用を開始し、横風が強いなど、着陸地点がずれた場合などに使用する。
先行で供用しているA滑走路の内側の4本と、B滑走路に南側に新設した1本は、2018年12月6日から運用。A滑走路4本のうち最も内側の2本は、エアバスA320型機やボーイング737型機、787など中小型機向けで、真ん中の2本は777や747など、大型機が使用する。先行供用の4本でほぼすべての機体が、適切な位置で離脱できるようになる。B滑走路は、北側と同じく2本に増設することで、占有時間の短縮を図る。
7本すべて供用することで、滑走路の占有時間を短縮。1時間あたりの発着回数を現在の68回から、2020年夏ダイヤでは72回への引き上げが可能となる。
従来は余分に走行
高速離脱誘導路は、着陸した機体が駐機場に向かう際に通るもので、航空機は時速100キロくらいに減速すると誘導路に入り、滑走路を離脱できる。今回の再配置では、時速100キロになる位置に設置し、スムーズな離脱を目指す。
NAAによると、現状の誘導路は1960年代から1970年代にかけて計画されたもので、ダグラス(現ボーイング)DC-8型機や727など、古い機種に合った位置に設計しているという。再配備前は適切な位置に配置されておらず、滑走路を余分に走行し、先にある誘導路から離脱していた。
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成田国際空港
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