ボーイングは現地時間11月18日、トルコのサンエクスプレス(SXS/XQ)が保持していた737 MAX 8の10機分のオプションについて、行使したと発表した。カタログ価格で総額12億ドル(約1303億4400万円)。今年3月の737 MAX墜落事故以降、同型機の発注で社名が明らかになったのは初めて。
サンエクスプレスはこれまで、737 MAXを32機発注済み。今回のオプション行使により、発注量は42機に拡大した。同社は現在、737-800を65機、エアバスA330-200型機を7機保有している。
737 MAXの事故は、これまでに2件発生している。2018年10月には、インドネシアのライオン・エア(LNI/JT)のジャカルタ発パンカルピナン行きJT610便(737 MAX 8、登録記号PK-LQP)が、今年3月には、エチオピア航空(ETH/ET)のアディスアベバ発ナイロビ行きET302便(737 MAX 8、ET-AVJ)が、それぞれ墜落した。
ボーイングの10月末時点での発注リストによると、2度目の墜落となった3月10日以降、737 MAXは3顧客から計6機受注している。いずれも匿名顧客やビジネスジェットを発注した北米のVIP顧客で、具体的な社名は明らかになっていない。
引き渡しは、事故発生翌日の11日に米航空機リース会社アビエーション・キャピタル・グループ(ACG)へ引き渡した1機以降、納入なしの状態が続いている。
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