全日本空輸(ANA/NH)は11月12日、排ガスを原料とする「SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)」をボーイング777-300ER型機の新造機(登録記号JA797A)のデリバリーフライトに使用したと発表した。
フライトは現地時間10月29日(日本時間30日)に実施。ワシントン州シアトル近郊にあるボーイングのエバレット工場から羽田へのデリバリーフライトNH9397便に、製鉄所や製油所などの排ガスからエタノールを製造する世界唯一のガス発酵技術を持つ米LanzaTech(ランザテック)が製造したSAFを使った。
ANAは、2021年以降に米国で製造・供給を予定しているSAFの購入についてLanzaTechと今年6月に合意。今回のフライトは三井物産(8031)と共同で実施し、ブレンディングや品質検査などはANAが主体となって実施したという。
また、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)による日本国内でのSAFのサプライチェーン構築に向けた検証に、ANAは三井物産とJXTGエネルギーとともに参画する。
SAFは、植物油などに由来する従来「バイオジェット燃料」と呼ばれていたもの。さまざまな原料を基に製造されるようになったことから、IATA(国際航空運送協会)はSAFに呼称を改めた。
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