全日本空輸(ANA/NH)は10月31日、香港路線の運航計画を見直すと発表した。12月1日から、成田線を減便、中部線を運休し、関西線の機材を小型化する。週14往復(1日2往復)の羽田線は通常通り運航する。
成田-香港線は現在週14往復だが、12月1日から27日までと2020年1月5日から冬ダイヤ最終日の3月28日までは週7往復(1日1往復)に減便。ANAと同じくANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下でアジア路線を主に運航するエアージャパン(AJX/NQ)によるNQ809/810便を運休する。
中部-香港線は現在週7往復だが、12月1日から18日までと2月4日から3月28日まで運休する。
関西-香港線は週7往復を維持するが、12月1日から18日までと2月4日から3月28日までは機材を小型化。現在はボーイング767-300ER型機(2クラス202席:ビジネス35席、エコノミー167席)で運航しているが、エアバスA320neo(2クラス146席:ビジネス8席、エコノミー138席)に変更する。
香港ではいわゆる「逃亡犯条例」の改正案に反対する市民デモが活発化。ANAによると、8月から徐々に影響が出ていたが、長期化が予想されることから香港路線の計画変更を決めたという。
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全日本空輸
Hong Kong International Airport
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