10月27日から羽田-伊丹線に就航した日本航空(JAL/JL、9201)の国内線用ボーイング787-8型機初号機(登録記号JA846J)。JALが国内線仕様の787を就航させるのは初めてで、主に767-300を置き換える。12月からは羽田-福岡線にも拡大する。
座席数は3クラス291席で、ファーストクラスが6席、クラスJが58席、普通席が227席。シートの基本仕様は、9月1日に就航したエアバスA350-900型機で採用したものを踏襲し、ファーストが2-2-2席配列の1列6席、クラスJが2-3-2席配列の1列7席、普通席が3-3-3席配列の1列9席となる。置き換え対象となる767-300ERの座席数は3クラス252席で、ファースト5席、クラスJ 42席、普通席205席となっている。
客室は「日本の伝統美」を表現したデザインを採用し、前方左側2番目「L2ドア」付近にはJALの鶴丸ロゴを掲げた。クラスJと普通席は、JALのコーポレートカラーである赤を使いつつ、着席時は落ち着いた雰囲気を感じられるようにした。照明には、LEDライトが使われている。
シートは独レカロ製で、シートピッチは38インチ(約97センチ)、座席幅は48センチ、個人用モニターは11.6インチ。シートのカラーは従来ブラック1色だったが、背もたれ上部をワインレッドに取り入れ、ツートンカラーとした。
位置や角度が調整可能な新機構のレッグレストを導入。モニター下部の小物入れやポケットに加え、ひじ掛け下にもiPad miniを念頭に置いた収納スペースを設けた。また、折りたたみ式テーブルを出さなくてもドリンクを置けるよう、大型カクテルトレイを設け、個別の読書灯も備えた。
A350と同じく全クラス全席に電源コンセントと充電用USB端子、個人用画面を備え、機内インターネット接続「JAL Wi-Fiサービス」を無料で提供。出発して地上走行を開始してから、着陸後に駐機場へ到着するまで利用できる。映画など70チャンネルあるビデオコンテンツは、途中で視聴を中断しても次回搭乗時に続きを楽しめるようにした。10月は「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」と「Disney and Pixar’s トイ・ストーリー4」の上映を予定している。
映画のほか電子書籍48タイトル、オーディオ28チャンネルを用意。リアルタイムで視聴できるライブTVやテキストニュースも提供する。
当初は羽田-伊丹線に1日3往復投入。12月20日からは、羽田-福岡線でも1日2往復運航する。2019年度内に全4機がそろう見通し。
*写真は19枚。
*ファーストクラスはこちら、普通席はこちら。
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