全日本空輸(ANA/NH)は10月27日、成田-チェンナイ線の運航を開始した。週3往復運航する。日本初の南インドへの直行便で、ANAのインド路線は3路線となった。
日曜と水曜と金曜に運航し、機材はボーイング787-8型機(3クラス169席:ビジネス46席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー102席)を投入する。
運航スケジュールは各日共通で、チェンナイ行きNH825便が成田を午前11時40分に出発し、午後5時45分着。成田行きNH826便は午後8時30分にチェンナイを出発して、翌日午前7時55分に到着する。12月1日以降は成田の発着時間を変更し、2020年2月29日までは30分早発着し、3月1日から28日までは10分遅発着する。
従来の南インド行きは乗り継ぎが必要で、15時間から16時間程度かかっていた。今回の直行便就航により、所要時間を9時間台に短縮する。初便となったチェンナイ行きNH825便が出発した成田空港第1ターミナル51番搭乗口前で開催した記念セレモニーで、ANAの平子裕志社長は「意味のある路線。両国の交流拡大につなげたい」と述べた。
セレモニーでは、チェンナイの伝統舞踊を日本人グループが披露。成田勤務のANAグループ社員で構成するバンド「ANA NARITA Sky Band」が曲を演奏し、就航に華を添えた。
チェンナイ行きNH825便初便(787-8、登録記号JA827A)は、午前11時39分に成田を出発。106人(うち幼児0人)が利用した。
チェンナイ線の就航により、ANAのインド路線はデリー線とムンバイ線に続き3路線目となった。いずれも1日1往復ずつ運航し、デリー線には787-8を、ムンバイ線には787-8と787-9を投入している。
同社を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は、今年2月1日に発表した2018-2022年度の中期経営計画で、南米やアフリカ、中央アジア、中東などの未就航地「ホワイトスポット」への乗り入れを進めている。
運航スケジュール
NH825 成田(11:40)→チェンナイ(17:45)運航日:日水金
NH826 チェンナイ(20:30)→成田(翌日07:25)運航日:日水金
*成田発着時間は12月1日から20年2月29日まで30分早発着。3月1日から28日まで10分遅発着
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全日本空輸
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