ZIPAIR(ジップエア)のボーイング787-8型機の初号機(登録記号JA822J)が10月27日早朝、成田空港に到着した。親会社の日本航空(JAL/JL、9201)からリース導入する機体で、塗装した中国・福建省南部の厦門(アモイ)から戻った。機内公開は12月になる見通し。
英語で矢などが素早く飛ぶ様子を表した擬態語「ZIP」を冠するZIPAIRの機体は、JALと同じ白がベース。コーポレートカラーのサブカラー「トラスト・グリーン」のラインを入れ、前方胴体にロゴを大きく描いた。機首のレドームやエンジンカウルなどの交換が発生した際、JALから融通できるようにしている。
国際線中長距離LCCのZIPAIRは、成田空港の第1ターミナルを拠点とし、機材はJALからリース導入する2機の787-8でスタートする。座席数は290席で、JALの同型機と比べて約1.5倍となり、2機目はJALの導入初号機(JA825J)を使用する。1年に2機ずつ増やし、就航2年で黒字化を目指す。
今回塗装を終えた初号機となるJA822Jは、JAL初の787投入路線である2012年4月22日就航の成田-ボストン線初便に使用された機体。就航時の座席数は2クラス186席仕様(ビジネス42席、エコノミー144席)で、JAL便として塗装変更前最後の運航は、9月6日のホーチミン発羽田行きJL70便だった。
アモイへは、翌7日午後10時10分に成田からフェリーフライト(回航)のJL8151便として向かい、午前0時43分に到着。塗装作業を10月21日に終えた。アモイをJL8152便として出発したのは27日午前1時11分で、成田の801番スポット(駐機場)には午前6時8分に到着した。今後客室の改修作業を始める。
1路線目の成田-バンコク(スワンナプーム)線は2020年5月14日、2路線目の成田-ソウル(仁川)線を同年7月1日に開設予定。欧米路線の開設を視野に入れており、2021年にも米西海岸就航を目指す。
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