東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は10月25日、聖火特別輸送機「TOKYO 2020号」のデザインを発表した。ギリシャのアテネから宮城県の航空自衛隊松島基地へ聖火を運ぶ。2020年3月20日に到着する際は、石巻市と東松島市、女川町の小学生らが出迎える。
*聖火が松島基地へ到着。記事はこちら。
機体はボーイング787-8型機を使用。機体前方に聖火ランナーのピクトグラムが描かれ、垂直尾翼には東京大会の聖火リレーエンブレムがデザインされた。組織委によると、機体全体で聖火リレーによる1本の希望の道を表しているという。「2020号」は英語の「Go」とかけた。また、機体前方には全日本空輸(ANA/NH)と日本航空(JAL/JL、9201)のロゴが描かれた。両社は東京大会のオフィシャルパートナー(航空輸送カテゴリー)で、JALの787-8が使用される見通し。
組織委の森喜朗会長(元衆院・石川2区)は、「3月26日には、福島県のJヴィレッジから聖火リレーがスタートし、全国を駆け巡る。聖火リレーが東京大会の盛り上げにつながるよう、努力していきたい」と語った。
都内で開かれたデザイン発表会で、輸送機の模型が除幕された。JALの赤坂祐二社長は、「ANAとしっかりと協力し、聖火リレーを大いに盛り上げられるようがんばりたい」とあいさつ。ANAの平子裕志社長は、「東京オリンピックのエンブレムを挟んでJALとANAのマークが横並びになっていて新鮮。オールジャパンの体制で大切な聖火をお運びする」と誓った。
発表会には、1996年のアトランタ、2000年のシドニー、2004年のアテネとオリンピックで3連覇した男子柔道の野村忠宏さんと、アテネ、2008年の北京、2012年のロンドンと3連覇し、前回2016年のリオデジャネイロで銀メダルを獲得した女子レスリングの吉田沙保里さん、宮城県出身のお笑いコンビ「サンドウィッチマン」(伊達みきおさん、富沢たけしさん)も出席。野村さんとサンドウィッチマンは、東京大会の聖火リレー公式アンバサダーを務めている。
白地に赤や金のラインが入った輸送機のデザインを見た伊達さんは、「ANAさん的にははもう少し青が入った方がいいのかな」とコメントし、会場の笑いを誘っていた。
*写真は14枚。
関連リンク
全日本空輸
日本航空
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
聖火が到着
・東京五輪の聖火、TOKYO 2020号で松島基地到着 悪天候で1時間早着(20年3月20日)
・成田空港、五輪1年前イベント フェンシングをデモ披露(19年7月24日)
・ANAとJAL、聖火リレーをサポート 東京2020組織委と契約(19年7月24日)
・綾瀬はるか「国境越えてふれ合える」ANAが東京五輪1年前イベント(19年7月23日)
・羽田と成田、東京五輪公式パートナー契約 空港カテゴリー2社(19年2月26日)
・成田空港で五輪2年前イベント JALとANAの787も「参加」(18年7月24日)
・ANA、富士山や東京タワー描いた777就航 東京五輪向け特別塗装機(18年1月29日)
・五輪旗、羽田到着 ANAとJAL機、SKY格納庫に並ぶ(16年8月24日)
・GE、777に五輪シンボル描く JALとANA共同で(16年8月24日)
・ANA、東京五輪の特別塗装機デザインコンテスト(16年10月4日)
・羽田空港、東京五輪向け大会エンブレム装飾 国内・国際線ターミナルで(16年8月24日)
・JAL、嵐の大野さんデザイン特別塗装機 国内線で五輪応援(15年6月26日)
・ANAとJAL、2020年東京五輪公式パートナーに 森会長「両社ロゴが並ぶのは稀少」(15年6月15日)