日本航空(JAL/JL、9201)は、成田空港で自動手荷物預け機によるサービスを10月28日から開始する。空港の利便性を高める「スマートエアポート」の一環で、2020年春からは成田に導入される顔認証技術を使った搭乗手続き「OneID」の使用を始める。
自動手荷物預け機は、空港を運営する成田国際空港会社(NAA)が設置したものを使用。28日の段階では第2ターミナル南のOカウンターの7台が稼働し、2020年4月からはMカウンターでも7台がサービスを始める。今年6月に自動チェックイン機の増設やレイアウト変更を実施済みで、手荷物を預ける際の利便性を向上する。
NAAの自動手荷物預け機を使ったサービスは、全日本空輸(ANA/NH)も9月17日から第1ターミナル南ウイングで提供している。
OneIDは、航空会社などが加盟するIATA(国際航空運送協会)が推進する旅客搭乗手続きの自動化プロジェクト「ファストトラベル」のひとつ。チェックイン時に顔写真を登録すると、保安検査や出国審査、搭乗口などを止まらずに通過できる。導入するのはKカウンターとMカウンターの一部、保安検査場(中央と南)、搭乗口で、2020年春を予定している。
また、車いす利用者など係員の手伝いが必要な人を対象とした「スペシャルアシスタンス」カウンターも2020年1月にリニューアル予定。第2ターミナル南の南団体カウンターエリアに設ける。
JALは成田空港内の施設改善を進めており、すでにラウンジのリニューアルオープンを今年4月から10月にかけて行っている。
自動手荷物預け機やOneID
・ANA、成田国際線で自動手荷物預け機 17日から(19年9月13日)
・成田空港、顔パス搭乗20年春から 日本初、NECの顔認証システム採用(19年6月1日)
・成田空港、「顔パス」で搭乗 日本初導入、20年春からJALとANA(19年3月2日)
・成田空港、自動手荷物預け機4台 日本国際線で初導入、KLMなど4社30日から(17年3月28日)
ラウンジ改修
・JAL、成田空港ファーストクラスラウンジ「JAL’s SALON」開業 バーテンダーがサービス(19年10月1日)
・「鮨 鶴亭」JAL成田ファーストクラスラウンジに”開店” ダイニング刷新(19年4月2日)