冬ダイヤが始まる10月27日から神戸空港へ就航するフジドリームエアラインズ(FDA/JH)は19日、兵庫県内の親子連れを対象に機体見学会を開いた。同社の9号機(E175、登録記号JA09FJ)を使ってパイロットが飛行機を案内し、客室乗務員は機内サービスなどを紹介。関西圏での知名度向上を目指して、神戸就航とカラフルな機体をPRした。
見学会には、FDAのFacebook(フェイスブック)で県内の小学生を募集し、抽選で選ばれた19組45人の親子連れが参加した。現在は神戸就航前のために機体が神戸空港になく、県営名古屋空港から金色の9号機を持ち込み、フェリーフライト(回航)を担当したパイロットがそのままイベントに参加した。
FDAは関西圏への定期便就航が初めてのため、子供向けに加えて大人を対象にした案内も実施。FDAの特徴である地方間を結ぶ路線網や、1機ごとに異なる機体カラー、地元企業の商品を使った機内サービスなどを紹介した。
全国に就航地がありながら東京には就航していないことや、これまでに運航した国内チャーター便がジェット機の離発着が可能な空港の大半に乗り入れているという話に、参加者は興味深く聞き入っていた。質問コーナーも設けられ、子供からは「飛行機1機はいくらするの?」といった質問も飛び出した。
機体見学は2つのグループに分かれ、前半と後半で場所を入れ替えて実施。機内の航空教室ではパイロットの持ち物を紹介し、機外ではエンジンや貨物室などを見学できるようにした。参加者には、モデルプレーンやお菓子などがおみやげとしてプレゼントされた。
神戸空港に自社格納庫を持たないFDAは、スカイマーク(SKY/BC)の格納庫を使用してイベントを開催。機体に横付けされたタラップ車には、スカイマークのロゴが入っていた。
FDAは10月27日に神戸-松本線と出雲線の2路線を、12月20日に3路線目となる高知線を開設する。松本線は1日1往復、出雲線は10月27日から12月19日まで1日2往復、高知線開設日の20日から2020年3月28日までは1日1往復に減便し、高知線を1日2往復運航する。機材はエンブラエル170(E170、1クラス76席)かE175(同84席)で、いずれも日本航空(JAL/JL、9201)とコードシェア(共同運航)を実施する。
神戸空港は規制緩和に伴い、8月から発着枠が拡大。2021年ごろまでに、現在は午前7時から午後10時までの運用時間を1時間延長し、午後11時までの16時間に拡大する。
*写真は15枚(写真下に運航スケジュール掲載)。
運航スケジュール
神戸-松本線(10月27日から)
JH232/JL2603 神戸(09:55)→松本(10:55)
JH233/JL2602 松本(12:20)→神戸(13:25)
神戸-出雲線(10月27日から)
JH811/JL2611 神戸(07:10)→出雲(08:05)
JH812/JL2612 出雲(08:35)→神戸(09:25)
JH815/JL2615 神戸(14:10)→出雲(15:05)
JH816/JL2616 出雲(14:45)→神戸(15:35)
*JH811/JL2611便、JH812/JL2612便の運航は10月27日から12月19日まで。
神戸→高知線(12月20日から)
JH821/JL2621 神戸(07:05)→高知(07:55)
JH822/JL2622 高知(08:40)→神戸(09:25)
JH827/JL2627 神戸(18:20)→高知(19:10)
JH828/JL2628 高知(19:55)→神戸(20:40)
関連リンク
フジドリームエアラインズ
神戸空港
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