航空機内装品メーカーのジャムコ(7408)は、パラマウントベッドと航空機用コンセプトシートを、10月15日から18日まで開催された国内最大のIT見本市「CEATEC(シーテック)」に出展した。
コンセプトシートには、パラマウントが6月に立ち上げた睡眠と健康領域の新ブランド「Active Sleep(アクティブスリープ)」のうち、非接触で乗客の心拍数や呼吸など睡眠状態を測定する「Active Sleep ANALYZER(アクティブスリープ アナライザー)」を搭載。ジャムコによると、寝室のような眠りを機内でも再現できるシートの実現を目指すという。
ジャムコは2014年4月に、航空機用シート事業への本格参入を表明。従来から手掛けているギャレー(厨房設備)やラバトリー(化粧室)にシートを加えることで、航空会社に対して内装のトータルコーディネートを提案できる態勢を構築している。
国内では、KIホールディングス(旧小糸工業、6747)が航空機用シートで世界的に一定のシェアを得ていたが、シートの衝撃試験や耐火性試験の結果を改ざんするなどの不祥事が2010年に発覚。新規シートの出荷停止などの措置を受け、事実上市場から撤退している。一方で、日系航空会社を中心に日本のメーカーによるシートを求める声が多く、ジャムコも本格参入した。
全日本空輸(ANA/NH)は、成田-ホノルル線専用機材である総2階建ての超大型機エアバスA380型機のファーストクラスに、ジャムコのシートを採用。長距離国際線用ボーイング777-300ER型機の新しいファーストクラスも、同社製シートが選ばれた。
日本航空(JAL/JL、9201)は、9月から国内線に就航したエアバスA350-900型機と、10月27日に就航するボーイング787-8型機の国内線仕様機で、ファーストクラスにジャムコのシートを採用している。
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ジャムコ
Active Sleep(パラマウントベッド)
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