ボーイングは737-800型機や-700など737NG(次世代737)について、686機を検査し36機に影響があったことを明らかにした。機体の一部に亀裂が見つかったもので、FAA(米国連邦航空局)は修理が必要としている。737NGは全日本空輸(ANA/NH)グループや日本航空(JAL/JL、9201)グループなど日本の航空各社も導入しているが、現在のところ影響があった36機に日本の機体は含まれていない。
FAA(米国連邦航空局)が現地時間10月3日に発行した機体の安全性を確保するための整備や改修を指示する「耐空性改善命令(AD)」によると、737NGの機体の一部に亀裂が見つかったため、修理が必要としている。
ボーイングは、「ブラジルのLCCゴル航空(GLO/G3)をはじめとした737NGを導入する世界各地の顧客に与える影響を後悔している」との声明を発表。「技術サポートを迅速に提供する」としている。
ANAグループが保有する737NGは48機で、内訳は737-700が8機、737-800が40機。ANAによると影響はないものの、FAAのAD対象となっている機材が8機あるという。半年以内に検査を進める見込み。
JALの737-800は50機で、いずれも影響がない。現在は国土交通省航空局(JCAB)の指示により検査を進めているという。
スカイマーク(SKY/BC)は737-800を29機保有。JCABの指示で点検を進めており、現在のところ影響はないという。
日本の航空会社では、ANAとJAL、スカイマークの3社が737NGの導入数が多い。このほか、JALグループの日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)、ソラシドエア(SNJ/6J)、エア・ドゥ(ADO/HD)、SPRING(春秋航空日本、SJO/IJ)も導入している。
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