エアライン, 空港 — 2019年9月30日 23:10 JST

ANA、ホノルルでファーストクラス客の優先入国　専用車で移動、10月開始

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　全日本空輸（ANA/NH）は、ハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港（旧称ホノルル国際空港）でANA便のファーストクラス客を対象に、優先入国サービスを始める。ホノルルに就航する航空会社では初のサービスで、10月1日から開始する。

ホノルルのダニエル・K・イノウエ空港でファーストクラス客の優先入国サービスを始めるANA＝19年7月2日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ANA A380初号機のファーストクラス＝19年5月8日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　ANAは成田－ホノルル線に、総2階建ての超大型機エアバスA380型機を5月24日から投入。座席数は4クラス520席で、ファーストクラスが8席、ビジネスクラスが56席、プレミアムエコノミーが73席、エコノミーが383席で、ANAのホノルル線では初のファーストを持つ機材となった。現在ANAのホノルル線でファーストがある機材はA380のみ。

　ホノルルでは従来、乗客が徒歩か連絡バスで入国審査エリアまで移動していたが、新サービスではANA便のファースト客を専用車で入国審査エリアまで送り、ANA専用の優先入国レーンを利用してもらう。ホノルルの入国審査は、混雑が近年激化したことで待ち時間が長くなる傾向にあり、到着時間帯によっては1時間から2時間近く待つ場合もある。

　A380就航に合わせ、ANAはホノルルに自社ラウンジを開設。ファーストクラス客やマイレージサービス最上級会員用の「ANAスイートラウンジ」も用意し、A380の2階にあるファーストへ直接搭乗できるようにした。課題となる入国審査に新サービスを設けることで、他社との差別化を図る。

　ANAはA380を3機導入予定で、現在は2機を運航中。「空飛ぶウミガメ」の意味を持つ「FLYING HONU（フライング・ホヌ）」と名付け、全機にハワイの空と海、夕陽をイメージした特別塗装を施した。5月24日に就航した初号機（登録記号JA381A）は空をイメージした青色、6月18日就航の2号機（JA382A）は海をイメージした緑色でデザインし、3号機（JA383A）は夕陽をイメージしオレンジ色に仕上げており、2020年春に全機がそろう見通し。

＊A380ファーストクラスの写真特集はこちら。