ボーイングは現地時間9月25日、ニュージーランド航空(ANZ/NZ)から787-10型機を8機確定受注したと発表した。カタログ価格で総計27億ドル(約2897億円)で、現在8機保有する777-200ERを置き換える。
8機の確定発注のほか、最大20機導入するオプションも設定した。ニュージーランド航空は今年5月に、787-10を8機発注するコミットメントを発表。発表時の計画によると、エンジンは米GE製GEnxを選択し、初号機を2022年に受領する見込み。完納は2027年を予定する。置き換え対象となる777-200ERは、2025年までに退役する見通しだという。
787-10は、3機種で構成する787ファミリーでは胴体が最長となる超長胴型の機体で、標準型の787-8より11.6メートル、長胴型の787-9より5.5メートル長い。設計と部品は787-9と95%共通しており、最終組立はすべて米サウスカロライナ州のチャールストン工場となっている。
ニュージーランド航空は787-9のローンチカスタマーで、2014年6月30日に初号機(登録記号ZK-NZE)を受領。14機導入する計画で、現在は13機運航している。787-10の導入により、787は2機種で計22機を保有することになる。
関連リンク
ニュージーランド航空
Boeing
ボーイング・ジャパン
5月に導入計画発表
・ニュージーランド航空、787-10導入へ 8機、777-200ER置き換え(19年5月27日)
ニュージーランド航空の787-9
・数字で見る787-9初号機 ニュージーランド航空、10月就航(14年7月10日)
・ボーイング、ニュージーランド航空に787-9初号機納入(14年7月9日)
・ニュージーランド航空の787-9ロールアウト 5機追加購入検討、成田11月就航へ(14年4月7日)
他社の787-10
・ANA、787-10就航 超長胴型787、成田-シンガポール線に(19年4月26日)
・ユナイテッド航空、787-10日本初飛来 成田-ロサンゼルス、機材繰りで(19年4月25日)
・ANA、787-10公開 胴体最長の787、新シートで東南アジア路線に(19年4月5日)
・ANAの787-10初号機、羽田に到着 日本初導入、4月就航(19年3月31日)
・シンガポール航空、関空で787-10日本初公開 就航50周年、5月に世界初定期便(18年4月4日)
・シンガポール航空、787-10公開 新シート採用、5月に関空就航(18年3月28日)
写真特集・ANA 787-10
ビジネスクラス編 A380と同じ新フルフラットシート(19年4月27日)
プレエコ編 通路に出やすい大型テーブル(19年4月29日)
エコノミー編 個人用モニターは世界最大13.3インチ(19年4月30日)
操縦席・外観編 777-200より長い超長胴型787(19年5月3日)
写真特集・シンガポール航空787-10
・フットレスト廃止で足もと広々 写真特集・シンガポール航空787-10 日本初公開(エコノミークラス編)(18年4月14日)
・隣り合うベッドになる中央席 写真特集・シンガポール航空787-10 日本初公開(ビジネスクラス編)(18年4月10日)
・世界初の787-10、関空経由で到着 写真特集・シンガポール航空787-10(18年4月4日)