京浜急行電鉄(9006)は、京急蒲田と羽田空港を結ぶ空港線の一部区間に適用している「加算運賃」を、10月1日から引き下げる。設備投資額などの回収が順調に進んでいるため。10月からの消費税増税に伴う改定と合わせると、品川-羽田空港国際線ターミナル間のICカード運賃は、現行の大人ひとり片道407円を115円引き下げて同292円、国内線ターミナル間は片道448円を115円引き下げて同333円になる。
現在の加算運賃は大人ひとり片道170円で、120円引き下げて50円に改定。通勤定期1カ月の場合、現行の加算運賃6220円が1830円(4390円引き下げ)、通学定期1カ月の場合は現行の2030円が600円(1430円引き下げ)になる。このほかに乗車区間の基本運賃が必要となる。
羽田国内線ターミナルと京急蒲田間の場合、基本運賃と加算運賃を合わせた現行のICカード運賃は大人ひとり片道335円で、改定後は同249円(86円引き下げ)。国際線ターミナルと京急蒲田間は現在の片道294円から87円引き下げて同207円になる。
加算運賃は、空港線の天空橋-羽田空港国内線ターミナル駅間と、ほかの区間をまたがって乗車する場合に適用するもので、基本運賃に上乗せしている。京急では、同路線の延伸工事や輸送力増強工事にかかった投資の回収が進んでいることが、引き下げ要因だと説明している。
東京都心と羽田空港を結ぶ鉄道の動きでは、JR東日本(東日本旅客鉄道、9020)が2029年度の開業を目指す新路線「羽田空港アクセス線」を計画。競争激化が見込まれる。
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京急電鉄
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