中部国際空港会社は3月29日、新ターミナルや駐機場(エプロン)を国際線が使用する空港の南側地区に整備すると発表した。総事業費は約80億円で、2014年下期から15年下期の供用開始に向けて、順次整備を進めていく。
新ターミナルの延床面積は約3万平方メートル。旅客数は国際線と国内線合わせて年間300万人から500万人を見込む。供用開始は14年下期で、航空会社が国内線と国際線の一体運用が行えるようにする。また、新ターミナルに隣接する形で、駐車場を整備する。
繁忙期のピーク時間帯の中部空港(セントレア)は、旅客便が使える駐機スポットがほぼ満杯の状態。今後の増便などを視野に、14年下期に新ターミナル建設予定地に隣接する大型機用の26番から28番の3スポットを小型機用に改修し、5スポットに切り替える。15年下期には、既存の401番から403番の3スポットを改修し、新たに501番から503番の3スポットを増設する。
ボーイング787型機の大型部品輸送に使用している「ドリームリフター」の駐機場所は、15年下期からは新設の503番スポットに変更し、2機目の飛来時は406番を予定。現在積み込み作業時にE3誘導路を横断しているが、整備後は横切ることがなくなり、交通の流れが改善するという。
中部空港会社では、低コスト航空会社(LCC)向けに「ローコストターミナル」(LCT)を整備する意向を示していたが、現段階では新ターミナルが対象とする航空会社はLCCに限定していない。
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