全日本空輸(ANA/NH)は8月20日、羽田空港での国際線搭乗手続きの締切時刻を、現在の出発40分前から20分繰り上げ、60分前に変更すると発表した。冬ダイヤが始まる10月27日から適用する。また、国内線の保安検査場の締切時刻についても、同日から全国の空港で出発20分前に統一する。
—記事の概要—
・国際線搭乗手続きは60分前
・国内線保安検査は20分前
国際線搭乗手続きは60分前
ANAの国際線搭乗手続きの締切時刻は現在、羽田のみ出発40分前で、成田空港と関西空港、中部空港(セントレア)、海外空港は60分前となっている。今回の変更で、締切時刻が統一される。
羽田は2010年10月21日に、現在の国際線ターミナルが開業。ANAによると、当時は現在よりもターミナルが小さく、発着便数が少なかったことなどから、利便性を考えて羽田のみ出発40分前にしたという。しかし、ターミナル拡張により発着便数が増え、2020年3月からは第2ターミナルにもANAの国際線が発着するなどの変化が生じていることから、締切時刻を見直した。
日本航空(JAL/JL、9201)は、締切時刻を従来から羽田も含め出発60分前に統一している。
国内線保安検査は20分前
国内線の保安検査場の締切時刻は、2018年12月1日から羽田空港のみ従来の出発15分前を5分早め、20分前にしていた。10月27日からは、国内の全空港も現在の出発15分前から5分繰り上げ、20分前に統一する。
ANAとコードシェアを実施しているエア・ドゥ(ADO/HD)とソラシドエア(SNJ/6J)の2社も、10月27日から国内全空港について出発20分前に統一。スターフライヤー(SFJ/7G、9206)も変更を検討しているという。
JALも、10月27日から出発20分前に変更すると8月19日に発表。スカイマーク(SKY/BC)は、従来から出発20分前を締切時刻にしている。
各社の見直しにより、今後は国内線保安検査の締切時刻は出発20分前に統一される。
国内線保安検査の締切時刻
・JAL、国内線の保安検査20分前に 10月から(19年8月19日)
・ANA、羽田の保安検査20分前に 12月から、2タミ利用各社も(18年8月21日)
第2ターミナルが一部国際線対応に
・羽田第2ターミナルの国際線転用、20年3月までに実施 TIATが運用(16年11月24日)
・ANA篠辺社長、羽田2タミへの国際線就航「有力な選択肢」(16年10月30日)