エアバス, 機体 — 2019年8月8日 15:28 JST

A220、米国でも製造開始 初号機はデルタ航空へ

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 エアバスは現地時間8月6日、米アラバマ州モビールでA220型機の製造を開始したと発表した。同工場製の初号機となるのはA220-300で、2020年7-9月期(第3四半期)にデルタ航空(DAL/DL)へ引き渡す。

エアバスがA220の製造を開始した米アラバマ州モビールの新工場=PHOTO: Tad Denson, Airwind/Airbus

米アラバマ州モビールの新工場でA220の製造に携わるエアバスの作業員=PHOTO: Tad Denson, Airwind/Airbus

 A220の新工場は、米国初となったA320の最終組立工場に隣接。今年初めに着工した。これまではカナダ・ケベック州ミラベルにある最終組立工場で製造し、モビール工場は2カ所目の製造拠点となる。同工場では2020年代半ばまでに、年間40機から50機の製造を目指す。

 A220は、カナダのボンバルディアが開発した小型旅客機「Cシリーズ」の新名称。Cシリーズの製造や販売を担う事業会社「CSALP」を、エアバスが2018年7月に買収したことで改めた。Cシリーズは、CS100(100-135席)と、中胴が3.7メートル長いCS300(130-160席)の2機種が開発され、CS100をA220-100、CS300をA220-300に改称した。

 米国の航空会社では6月末現在、デルタ航空(DAL/DL)がA220-100を45機、A220-300を50機発注。このうちA220-100を18機受領している。このほか、ジェットブルー(JBU/B6)がA220-300を70機発注し、ジェットブルーの創始者デービッド・ニールマン(David Neeleman)氏が立ち上げたLCC「Moxy」からも、A220-300を60機受注している。

関連リンク
Airbus Alabama

米国でのA220受注
ジェットブルー、A321XLRを13機導入 A220も追加発注(19年6月25日)
デルタ航空、A220-100を5機追加発注(19年6月25日)
デルタ航空、A220を15機追加発注 初のA220-300、20年受領(19年1月11日)
米新会社Moxy、A220-300を60機発注 ジェットブルー創始者立ち上げ(19年1月4日)
ジェットブルー、A220-300を60機確定発注 米で製造(19年1月4日)

デモフライトの動画
A220セントレア着陸(3:53)
A220の機内(0:32)
A220セントレア離陸(2:24)

日本で初デモフライト
エアバスのA220、中部で日本初デモフライト 快適性アピール(19年8月6日)

写真特集・A220-300お披露目
2席+3席でゆとりある客室(18年7月15日)

大韓航空のA220搭乗記
片道2時間ではもったいない快適性 特集・大韓航空A220に乗ってみた(18年11月14日)

CシリーズからA220へ
A220ってどんな機体? 特集・エアバス機になったCシリーズ(18年7月11日)
エアバス、A220発表 Cシリーズを改称(18年7月10日)
エアバス、Cシリーズ事業会社買収 ボンバルディアや州政府から(18年7月2日)
エアバス、Cシリーズ事業会社買収へ アラバマで製造も、ボンバルディアや州政府と合意(18年6月8日)
エアバス、Cシリーズでボンバルディアと提携 事業会社に50%超出資(17年10月17日)
「Cシリーズはニッチ」ボンバルディア、2強なき市場に挑戦 特集・CS100とCS300日本参入なるか(16年7月27日)

米モビール工場
A220製造工場、米国で着工 20年納入へ(19年1月17日)
エアバス、100機目の米製A320納入 フロンティア航空へ(18年12月13日)
ALC、米国製A321初受領 フロンティア航空にリース(18年12月5日)
エアバス、米国製A321neo納入開始 ハワイアン航空に(18年6月12日)
スピリット航空、米国製A320初号機受領(17年8月30日)
エアバス、米国製初号機のA321納入 ジェットブルーに(16年4月26日)
エアバス、A320のアラバマ工場稼働 米国で最終組立(15年9月15日)
エアバス、米アラバマの最終組立工場を着工 15年に稼働(13年4月9日)
エアバス、米アラバマにA320の最終組立工場を建設 15年稼働(12年7月3日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post