エールフランス-KLMグループは現地時間7月30日、傘下のエールフランス航空(AFR/AF)が運航するエアバスA380型機について、2022年までに退役させると発表した。A350やボーイング787型機など、既存機に置き換える。
A380は総2階建ての超大型機で、エールフランスは10機保有。このうち5機がリース機で、5機が購入機となる。リース機のうち3機はすでに更新しないことを決定しており、購入機を含めた残り7機も2022年までに退役する。
エールフランスはA380を、787や今後導入するA350への置き換える。
A380は今年2月に、2021年での生産終了を発表。最大顧客のエミレーツ航空(UAE/EK)が受注残のうち39機をキャンセルしたことにより、生産終了が決まった。欧州ではルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)が、保有する14機のうち6機を2022年から2023年にエアバスへ売却する。
関連リンク
AIR FRANCE KLM Group
Airbus
エアバス・ジャパン
削減を検討していた
・エールフランス航空、A380半減検討 仏紙報道(18年11月26日)
他社の削減・キャンセル
・ルフトハンザ、A380売却へ 22-23年、エアバスに6機(19年3月14日)
・カンタス航空、A380残り8機キャンセル 既存機は運航継続(19年2月8日)
21年で生産終了
・A380、2021年に生産終了へ エミレーツ航空、39機キャンセル(19年2月14日)
苦戦続く大型機
・エアバス、A380生産中止か ロイター報道(19年2月14日)
・ボーイング、747-8製造中止検討 苦境のジャンボ、貨物低迷響く(16年7月29日)
ANAは自社保有
・ANA、A380すべて自社保有 リースは好条件出ず(19年7月30日)
搭乗記・空飛ぶウミガメ ANA A380
前編 「ほかの飛行機より静かだよね」(19年7月22日)