全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)が7月30日に発表した2019年4-6月期(20年3月期第1四半期)連結決算は、純利益が前年同期比29.1%減の114億1800万円だった。法人税などの税金が85.7%増の60億9800万円になったことなどが影響した。2020年3月期通期の見通しは据え置いた。
4-6月期の売上高は3.2%増の5005億800万円、営業利益は19.4%減の161億7300万円、経常利益は12.3%減の170億3800万円で増収減益。ゴールデンウイークが10連休だったことなどで国内線と国際線ともに好調だったことから、売上高は初めて5000億円を突破し、4-6月期としては過去最高を記録した。一方、整備費用の増加など営業費用が膨らんだことなどで、営業益と経常益は前年同期を下回った。
営業費用は4.2%増の4843億円。営業利益率は3.2%(0.9ポイント低下)となった。航空事業の営業費用のうち、燃油費・燃料税は4.3%減の819億円、整備部品・外注費は20.3%増の445億円、人件費は1.5%増の525億円だった。
ANAHDの福澤一郎グループ経理・財務室長兼財務企画・IR部長は、営業費用の増加について「来期に向けた人の採用が大きい。安全面で整備系コストが出ており、機内サービス向上にもコストを充てている」と説明した。
—記事の概要—
・国際線
・国内線
・LCC
・為替と燃油
・20年3月期見通し
*JALの4-6月期決算はこちら。
国際線
国際線の旅客収入は5.1%増の1641億円。旅客数は0.1%減の
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