エミレーツ航空(UAE)は現地時間3月20日、同社が発行するスクーク(イスラム債)を、中東の国際証券取引所ナスダック・ドバイへ上場したと発表した。
UAEが発行したスクーク10億ドルは、MENA(中東・北アフリカ)や欧州、アジアの投資家や、米国の一部のオフショア投資家により取引が行われた。この上場により、ドバイ証券取引所で取引されるスクークの額面価格は106億2500万ドルに増加し、世界第3位の規模となった。
アラブ首長国連邦の副大統領兼首相でドバイ首長であるシェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アルマクトゥーム殿下は、ドバイを世界のイスラム経済の中心にするというビジョンの下、ドバイをスクーク市場の中心にする構想を立てて取り組みを続けてきた。
UAEグループの会長兼最高経営責任者(CEO)のシェイク・アハメッド・ビン・サイード・アルマクトゥーム殿下は記念式典で、「今後も機関投資家や個人投資家を対象とした世界クラスのイスラム金融商品の提供を強化する」と述べた。
トムソン・ロイターの子会社で中東・北アフリカ地域のビジネス情報を提供するZawya社によると、世界のスクーク発行額は、2011年の850億ドルから、2012年には64%増の1400億ドルに達し、60億ドル以上のスクークをアラブ首長国連邦のスクーク発行者が発行しているという。
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