日本航空(JAL/JL、9201)は、空港の利便性を高める「スマートエアポート」を、2020年からスタートさせる。第1弾は羽田空港の国内線で、チェックインカウンターや搭乗口などを段階的に改修し、2020年夏に全面開業を予定。2021年をめどに、国内の基幹空港である新千歳と伊丹、福岡、那覇の4空港に展開していく。
スマートエアポートは、ITを活用した人的サービスと、最新技術によるセルフサービスによる、JALが考える新しい空港サービスの形。5つのコンセプトとして、スムーズに移動できること、落ち着いて手続きできること、手続き方法の選択肢が豊富であること、ニーズに合わせたサポートがあること、旅全体へサポートがあることを掲げている。
人的サービスは、空港の地上係員がモバイル端末を携行し、チェックインや座席変更などの手続きを、場所を選ばずに案内できるようにする。手荷物は乗客がセルフサービスで預けられるよう、手荷物タグを発行できる新型自動チェックイン機と、自動手荷物預け機(SBD=Self Baggage Drop)を設置する。
搭乗口には、新型ゲート機器を導入。QRコードやICカードの読み取り精度を向上させ、高度な人間検知技術を活用できるようにし、地上係員が飛行機の出発前に行う業務を効率化させ、乗客をスムーズに機内へ案内できるように改良する。
羽田のリニューアルに伴い、マイレージサービスの上級会員「JALグローバルクラブ(JGC)」のカウンターを個室化。保安検査場と一体型のチェックインカウンターにリニューアルする。対象は羽田南ウイングと北ウイングのJGCカウンターで、北側を12月ごろ、南側を2020年2月ごろにリニューアルオープンさせる。
JALでは、羽田での工事情報を同社のウェブサイトで提供していく。
関連リンク
東京国際空港(羽田)国内線ターミナルリニューアル工事に伴うカウンター移転について(JAL)
・JAL、新制服お披露目 CAなど全部門20年4月導入(19年7月23日)
・JAL、A350の機内公開 デザインに日本の伝統美、大型収納棚も(19年6月20日)
・JAL、787国内線仕様は10月就航 既存機もUSB設置、中期計画ローリングプラン(19年2月26日)