エアバス, エアライン, 機体, 空港 — 2019年7月19日 20:15 JST

下地島空港、初の国際定期便　香港エクスプレス航空、週3往復

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　香港エクスプレス航空（HKE/UO）は現地時間7月19日、沖縄・下地島空港への乗り入れを開始した。下地島初となる国際定期便で、週3往復運航する。同社の沖縄路線は下地島就航により2路線となった。

下地島就航を放水アーチで歓迎を受ける香港エクスプレス航空のUO814便初便＝19年7月19日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

—記事の概要—
・到着初便はほぼ満席
・“沖縄ブランド”定着した香港
・4カ月で3路線

到着初便はほぼ満席

　運航日は火曜と金曜と日曜で、運航スケジュールは曜日により異なる。就航日となった金曜の場合、下地島行きUO814便が香港を午後2時10分に出発し、午後5時20分に着く。香港行きUO815便は午後6時35分に下地島を出発して、午後8時5分に到着する。

　下地島への初便となった香港発UO814便（エアバスA320型機、登録記号B-LCJ）は、午後5時40分すぎに到着。同社では詳細な旅客数を公表していないものの、ほぼ満席で到着したという。出発初便となった香港行きUO815便は、午後6時35分すぎに出発した。

“沖縄ブランド”定着した香港

下地島空港の記念式典に出席する香港エクスプレス航空のハット氏（中央）ら関係者＝19年7月19日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

　就航セレモニーで取材に応じた香港エクスプレス航空のコマーシャルディレクター、ジョナサン・ハット氏は、香港での沖縄の知名度について「多くの人にブランドとして定着している」とした。その上で「（下地島線は）旅行好きな香港の若い世代を誘客できるのではないか」と述べ、既存の石垣と9月に就航予定の那覇を含めた3路線をつなぐ“アイランドホッピング”で活用したいとした。

　下地島空港のターミナルは今年3月30日に開業した。ターミナルを運営する下地島エアポートマネジメント（SAMCO）の伴野賢太郎社長は「ゼロ便からスタートした空港を経験した人があまり多くない。どのくらいのペースで路線を開設するか、ベンチマークがない」とし、「東京（成田）と大阪（関空）、香港の東アジアの大都市と結ばれたことはありがたい」と述べた。

　伴野社長は下地島空港の成長について、宮古空港を含めた宮古圏の“受け皿”が成長するペースが重要との認識を示し、「ペースに合わせ、成長していかなければならない」と語った。ターミナル開業から4カ月で3路線が就航した現状については「今のペースは合格点かな、と思う」と自己評価した。

　香港－下地島線は、宮古圏で初めての国際定期便となる。2空港が属する宮古島市の下地敏彦市長は、初となる直行便での訪日客に対し、特産のマンゴーや野菜などを勧めたいと述べ「カツオやマグロなどおいしい魚を食べて、酒もいっぱい飲んで」とアピールした。

4カ月で3路線

　3月30日に開業した旅客ターミナル「みやこ下地島空港ターミナル」は、三菱地所（8802）などがLCCやビジネスジェットの誘致に向け、旅客ターミナルを整備。ターミナルを運営するSAMCOは三菱地所が設立した。

　これまでは国内2路線のみが乗り入れており、いずれもジェットスター・ジャパン（JJP/GK）が運航。国際定期便は香港エクスプレス航空が初めてで、下地島への定期便就航2社目となった。国際チャーター便は、5月から6月にかけて大韓航空（KAL/KE）がソウル（仁川）から乗り入れた。

　ターミナルの開業に合わせ、3月30日にはジェットスター・ジャパンが成田線を開設。7月3日には、ジェットスター2路線目となる関西線の運航を開始した。下地島空港には開業4カ月で3路線が乗り入れた。

＊写真は8枚。
＊運航スケジュールは写真の下にあります。