ポルトガルのアゾレス・エアラインズ(RZO/S4)は、同社向け初号機となるエアバスA321LR(登録記号CS-TSH)を受領した。ロサンゼルスを拠点とする航空機リース会社エアリース・コーポレーション(ALC)からリース導入した。
アゾレス・エアラインズはA321LRを、初号機を含め3機導入を計画。座席数は2クラス190席(ビジネス16席、エコノミー174席)を設定し、エンジンはCFMインターナショナル製「LEAP-1A」を搭載する。
同社はA321LRを、拠点とする北大西洋のアゾレス諸島からの北米路線のほか、欧州内にも投入する。
A321LRは、新型エンジンを採用したA321neoの航続距離を伸ばした長距離型。最大離陸重量(MTOW)を97トンに引き上げ、3個目の中央燃料タンクを追加することで、航続距離を単通路機では世界最長となる約7408キロ(4000海里)に延長した。この場合の座席数は、206席を想定している。
エアバスは同型機の引き渡しを2018年11月から開始。初号機(4X-AGH)をアルキア・イスラエル・エアラインズ(AIZ/IZ)に引き渡した。また6月のパリ航空ショーでは、A321neoの航続距離をさらに延長した超長距離型「A321XLR」をローンチした。
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Azores Airlines
Airbus
エアバス・ジャパン
A321LR
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