ベトナムのベトジェットエア(VJC/VJ)は現地時間7月12日、ホーチミン-成田線の運航を1日1往復で開始した。同社4路線目の日本路線で、成田へは2路線目となる。
運航スケジュールは、成田行きVJ822便はホーチミンを午前0時5分に出発し、午前8時に到着。ホーチミン行きVJ823便は午前8時55分に成田を出発し、午後1時に着く。機材はエアバスA321neo(1クラス230席)を投入する。
成田空港第2ターミナル98番搭乗口で開催した就航記念セレモニーで、同社のドゥ・スアン・クアン副社長は日本について、「アジアや世界中のコネクション強化に重要な市場」とし、重要視する姿勢を示した。
セレモニーに参加した成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は、ベトナム書状について「両国の交流は活発化している。将来性のある市場」との認識を示した。ホーチミン線については「ベトナム最大の商業都市。非常に期待している」と述べ、期待を寄せた。
成田発着の初便には今年1月に就航したハノイ-成田線同様、エアバスA321neoの同社向け初号機(登録記号VN-A646)を投入した。成田発初便となったVJ823便の乗客20人には、ドゥ・スアン・クアン副社長が花輪を贈呈。208人(うち幼児4人)が利用し、定刻より30分近く遅れの午前9時20分過ぎに出発した。
ベトジェットは2011年12月に就航したベトナム初の民間航空会社。ベトナム航空(HVN/VN)に次ぐ同国第2位の航空会社で、2015年からはラウンジや優先搭乗などの上級サービスを提供する「スカイボス(SkyBoss)」を設けた。現在は「ニューエイジ(新世代)航空会社」を名乗り、FSC(フルサービス航空会社)とLCC(低コスト航空会社)の中間に位置するサービスで、他社との差別化を進めている。
同社は2017年7月に、日本航空(JAL/JL、9201)と業務提携に向けた覚書を締結。冬ダイヤからコードシェア(共同運航)を開始した。
2018年11月8日にハノイ-関西線を開設し、日本への定期便運航を開始。12月14日にはホーチミン-関西線を就航した。今年1月11日からはハノイ-成田線にも就航し今回のホーチミン線の開設により関空と成田に2路線ずつ乗り入れることになる。また、今年の冬ダイヤ初日の10月27日には、ダナン-羽田線を深夜便で開設する。
運航スケジュール
VJ822 ホーチミン(00:05)→成田(08:00)
VJ823 成田(08:55)→ホーチミン(13:00)
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