サウジアラビアのLCC(低コスト航空会社)、フライアディール(FAD/F3)は現地時間7月7日、エアバスA320neoを最大50機導入すると発表した。ボーイングと2018年末から交渉を続けてきた737 MAXの導入契約は撤回した。
フライアディールは、A320neoを30機発注し、オプションとして20機を契約。親会社で国営のサウディア(前サウジアラビア航空、SVA/SV)が、6月に開かれたパリ航空ショーでエアバスと締結した追加発注契約に基づくものだという。
引き渡しは2021年から始まる予定。フライアディールの機材は、すべてA320ファミリーとなる。
ボーイングとは、2018年12月21日に最大50機の737 MAX 8を発注するコミットメントを締結。価格表ベースでは最大59億ドルの契約で、50機のうち30機を導入、20機をオプションとする内容で、最終合意に向けて協議を続けてきた。しかし、2度の墜落事故や、運航再開の時期が依然として不透明であることから、同一内容でA320neoに切り替えたとみられる。
737 MAXのキャンセルについては、ガルーダ・インドネシア航空(GIA/GA)が今年3月に、発注済みの737 MAX 8について、受領済みの1機を除いた受注残49機をすべてキャンセルする意向を示している。
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