全日本空輸(ANA/NH)が5月から成田-ホノルル線に投入している総2階建ての超大型機エアバスA380型機「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」の運航が、7月2日から本格化した。
全3機のうち、2020年に受領する3号機を除いた2機を使い、週14往復のうち週10往復がA380による運航になった。ハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港(旧称ホノルル国際空港)には、週10往復化初日の現地時間2日(日本時間3日)に2機が初めてそろった。
週10往復初便となった2日のNH184便は2号機で運航。乗客518人(幼児15人含む)を乗せ、午後8時22分に成田空港の45番スポット(駐機場)を出発し、同45分に離陸した。初号機で運航したNH182便は乗客523人(同23人)を乗せ、午後9時32分に46番スポットを出発。午後10時に離陸した。
ホノルルにはNH184便が現地時間2日午前8時53分にC4スポットへ、NH182便が午前10時11分にC9スポットへ到着。初めて2機のA380がホノルルにそろった。
2号機の折り返しとなるNH183便は、乗客336人(同9人含む)を乗せて2日午前11時28分にC4スポットを出発し、同49分に離陸。成田には3日午後2時9分に着陸して、45番スポットに同18分に到着した。
初号機の折り返しのNH181便は、乗客348人(同9人含む)を乗せて同日午後1時10分にC9スポットを出発し、同29分に離陸。成田には3日午後3時49分に着陸して、同57分に45番スポットへ到着した。
ANAではA380を「空飛ぶウミガメ」の意味を持つ「FLYING HONU」と名付け、全機にハワイの空と海、夕陽をイメージした特別塗装を施した。5月24日に就航した初号機(登録記号JA381A)は空をイメージした青色、6月18日就航の2号機(JA382A)は海をイメージした緑色でデザインし、3号機(JA383A)は夕陽をイメージしオレンジ色に仕上げる。
座席数は4クラス520席で、ファーストクラスが8席、ビジネスクラスが56席、プレミアムエコノミーが73席、エコノミーが383席。内装は3機とも同じで各クラスにパソコン用電源と充電用USB端子を備えるほか、Wi-Fiを使った機内インターネット接続サービスを提供し、バーカウンターをクラスごとに設けている。
今回のヘリによる空撮は、トラベルメディア「Traicy(トライシー)」の後藤卓也編集長との共同取材。当紙では、ANAのA380が初めてホノルル入りした4月17日や、初便が到着した5月24日に空撮を検討したものの、ターミナル内などの取材もあり見送っていた。7月2日はホノルルにA380が初めて2機そろい、今後ほかの航空会社で同様のフライトが実現しにくいことから、共同取材を実施した。
*写真は48枚(7月2日のA380運航実績は写真下に掲載)。
*ホノルル空撮第2回はこちら。
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