今年3月末で退役した初代政府専用機「B-747-400」の初号機(機体番号20-1101)が6月27日、日本を離れた。2号機は17日に離日しており、旅客型の「ジャンボ」が日本から姿を消した。
政府専用機は、2代目となる現行機が4月22日に初の任務飛行に就いた。一方、初代は3月末で退役。機内に設けられていた貴賓室は取り外し、静岡県浜松市にある空自の広報施設「エアーパーク」と、小松空港近くの石川県航空プラザに展示される。
初号機が所属していた北海道の千歳基地の特別航空輸送隊格納庫を出発する前には、隊員との記念撮影が「B-747 最終国外運航」と書かれたパネルとともに行われた。初号機は隊員に見送られて午後6時1分に出発し、自衛隊側の滑走路(RWY36R)から同17分に離陸した。離陸前にはパイロットが滑走路周辺に集まったファンに手を振り、パッシングして日本を後にした。
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