ボーイングは現地時間6月18日、ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)などを傘下に持つ英IAG(インターナショナル・エアラインズ・グループ)から、737 MAXを200機発注するコミットメントを獲得したと、パリ航空ショーで発表した。発注が確定すると、今年3月に起きた墜落事故後では737 MAXにとって初の大型受注となり、価格表ベースで総額240億ドル(約2兆6000億円)を上回る規模の契約になる。
IAGが737 MAXを発注する場合、メーカー標準座席数が2クラス178席の737 MAX 8と、同204席の737 MAX 10の組み合わせになる。IAGは現在、単通路の小型機はエアバスA320ファミリーを主力としており、価格競争を促す狙いもある。
IAGのウィリー・ウォルシュCEO(最高経営責任者)は、737 MAXの運航再開時期について、「数カ月以内に再開することを期待している」とコメントした。
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部品不備が発覚
・737の部品不備、FAAが交換要請 737MAXなど312機対象(19年6月4日)
737 MAX墜落事故
・737 MAX、MCASのソフトウェア改修完了(19年5月18日)
・737MAX、迎角不一致警告に不具合 17年に判明も対応遅れ(19年5月6日)
・737 MAX、迎角不一致警告を標準装備に(19年4月30日)
・737 MAX、墜落2件ともMCAS不具合 月産42機に減産へ(19年4月7日)
・エチオピア政府、737 MAX墜落で暫定報告書公表 ボーイングにMCAS調査要求(19年4月5日)
・マレンバーグ会長「安全はボーイングの核心」 737 MAXソフトウェア改修へ(19年3月20日)
・仏事故調、737 MAX墜落「明確な類似性」 エチオピア機とライオンエア機の飛行記録解析(19年3月19日)
・737 MAXの墜落調査、仏で開始 エチオピアが米国に不信感、ボーイングは納入停止(19年3月15日)
・日本も737 MAX運航停止 国交省、FAA決定受け(19年3月15日)
・FAAも737 MAX飛行停止命令 エチオピア機墜落で(19年3月14日)
・737 MAX、欧州で飛行停止 EASAが指示(19年3月13日)
・墜落のエチオピア航空737 MAX、フライトレコーダーなど回収(19年3月11日)
・エチオピア航空の737 MAX墜落か ナイロビ行きET302便(19年3月10日)
・ライオンエアの737MAX墜落、迎角センサーに異常か FAAがAD発行(18年11月8日)
・ライオンエアの737 MAX墜落 インドネシアLCC大手(18年10月29日)
日系の発注
・ANA、737 MAX発注継続へ 片野坂社長「対策できれば方針変えず」(19年4月1日)
・737 MAX事故、スカイマーク後継機選定に影響も 佐山会長「ないわけではない」(19年3月18日)
・ANA、737 MAX 8日本初導入へ 最大30機(19年1月29日)
・日系リース会社JIA、737 MAXを10機確定発注(17年8月26日)