パリ航空ショーの会場となるル・ブルジェ空港では、MRJから改称された三菱スペースジェット以外の出展準備も進んでいた。
737 MAXの墜落が相次いだ米ボーイングは、2016年の初飛行以来、連続出展していた同機の展示を見合わせた。米空軍のKC-46空中給油・輸送機を初出展するほか、エア タヒチ ヌイ(THT/TN)の787-9、737を旅客機から貨物機へ改修した「737BCF(ボーイング・コンバーテッド・フレーター)」などを出展する。737BCFは、アマゾンの専用貨物便「Prime Air(プライムエア)」の機体が並べられていた。
地元のエアバスは、A350-1000やA330neo、A220(旧ボンバルディアCシリーズ)などを出展。実機の多くは開幕前日の16日に展示エリアへ搬入するとみられる。
リージョナルジェット世界最大手であるブラジルのエンブラエルは、スペースジェットと同じ低燃費・低騒音の新エンジンを採用した次世代機「E2」シリーズで最大サイズのE195-E2などを出展する。
前回のパリ航空ショーではイヌワシ、2018年3月のシンガポール航空ショーではトラ、同年7月のファンボロー航空ショーではサメと、毎回派手な機首のデザインで話題をさらっている同社だが、今回はシックなカラーリングでコンピューターの基板のようなデザインになっていた。
カナダのボンバルディアが事業売却したターボプロップ機Q400(DHC-8-Q400)は、同国のバイキングエアがインドのLCC、スパイスジェット(SEJ/SG)の機体を展示する。
日本勢では、航空自衛隊のC-2輸送機がパリ航空ショー初参加。前回2017年に自衛隊機として初参加した海上自衛隊のP-1哨戒機とともに、展示準備が進んでいた。また、航空ショー常連となっているホンダジェットも、会場に到着していた。
*三菱スペースジェットの機体写真はこちら。
*C-2とP-1の機体写真はこちら。
関連リンク
International Paris Air Show
Embraer
第3輸送航空隊
航空自衛隊
海上自衛隊
・MRJ改め三菱スペースジェット、パリ航空ショー会場で出展準備進む(19年6月16日)
・国産最大のC-2輸送機、パリ航空ショー初参加 P-1と並ぶ(19年6月16日)
・ ボーイング、KC-46初出展へ 737MAX出展せず パリ航空ショー(19年6月11日)
・エアバス、A350-1000とA330neo飛行展示へ パリ航空ショー(19年6月11日)
・空自C-2、パリ航空ショー初出展へ P-1も参加(19年6月10日)
・エンブラエル、E190-E2初のメディアフライト MRJ最大のライバル、ファンボロー開幕前に(18年7月16日)
・A220ってどんな機体? 特集・エアバス機になったCシリーズ(18年7月11日)